▼お前がこうさせたくせに
口からはしたない声が漏れる。
それをリヴァイは塞ぐように押さえこみ耳元で囁く。
「他のやつらに聞こえちまうぞ」
廊下から人の声が聞こえたような気がして、ナマエは性的な涙を流しながら首を横に振る。なら止めて欲しい、そう願いを込めて。
だがリヴァイは止める事はなかった。ナマエの股の間に顔を埋め痛いほどに立ち上がっている陰核を舌先で弄ぶ事を。
もう何度達しただろうか、ナマエの意識はもはや朧気である。なのにリヴァイは止めせず、ずっとそこばかりを弄んでいるのだ。ふわふわとしたような感覚でナマエはもう自分がおかしくなっているような気がしてならない。
これは現実なのか、いや、現実であるのは確かだがここまでくるといっそのこと意識を飛ばして楽になりたいとまで考えていた。
また達するとリヴァイは一瞬いやらしそうに口角あげた。
カチャカチャとベルトを外し、そっとナマエのソコに宛がい一気に最奥まで貫く。
『……っっ!!』
突然のソレにナマエは目を見開くことしかできず、顔は涙と涎でぐちゃぐちゃである。
何度も達しているナマエにリヴァイのソレは刺激が強すぎたようで、ナマエは自然と意識を失っていく。
「
お前がこうさせたくせに」
リヴァイがそう呟く。ナマエに聞こえてるはわからないが、そのまま腰を振るのを止めずに自分が達するまで行為を続け、そして白濁を吐き出した。
翌朝、ナマエは身体のだるさに襲われつつ目を覚ます。
身体は綺麗にされてありリヴァイがやったのだと寝ぼけ眼で考える。
そのリヴァイはナマエをがっちりと抱きしめながら寝ている。眉間に皺が寄っているからいつもそれを伸ばそうと眉間をゴシコジと擦るとリヴァイに怒られるのだ。
なんでこんなにだるいのだろうとナマエは思うがそれは昨夜の情事のせいだとその事をすぐ様思い出しため息を小さく吐いた。
いつもと違うフカフカのベッド。
昨夜は出資者主催の夜会。
ここは用意されたリヴァイの部屋である。ナマエの部屋は部下と言うことで少し格下の部屋を用意されていた。リヴァイの恋人である。ナマエはその部屋を使わず、いや、リヴァイに使うことを許されず同じ部屋を使っていた。
リヴァイはナマエが男達に厭らしい目で見られてるのが耐えれなかった。エスコートをすると言われわざとらしく腰を触るその男を殺してやりたくなった。
だが、場が場なだけに必死に押さえその矛先はナマエへと向いたのだった。
強引であった、昨夜はいつも以上に。裏を返せばそれは嫉妬をしているということであるがあまりにもリヴァイの勝手な行為はナマエの身体にかなりの負担がかかり怒ってやろうと思った。
だが、このリヴァイの寝顔を見ている瞬間はナマエにとっても幸せな一時で、起こして怒ろうと思った気持ちなど飛んでいってしまった。
ナマエにしか見せないその顔、普段眠りの浅いリヴァイがナマエと入れば熟睡できる。
ただ昨夜のリヴァイの言葉には少し腹が立つ。意識が遠退く中聞こえた、お前がこうさせたくせにだ。何がだ。厭らしいおっさんでも大事な出資者であるのだから丁寧に扱わなくてはいけないのだ。こっちだって嫌なのに。
ため息をもう一度つき、目の前にある顔を見ながら今日は一日優しくしてもらうことを心に決めてもう少し寝る事にしたナマエであった。
end.
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