×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -

「ねえ」
「どうかしたか」

何事もなかったかのように返事するエレンをみる。私より小さかったのに今じゃ私が背伸びしても届かなくていつも見下ろしてくる。私は見上げなくてはいけない。

向き合ってエレンの膝の上に座らせられてる
別に最中でもなく終わったらいつもこうやってエレンは私を座らせて鼓動を確かめるように抱き締めてくる。

「なんでいつもこれすんのかなって」
「……特に意味はねえよ」

生きてるのか確かめてる。昔そんなこと言ってたけどいや生きてるじゃん。なに言ってんだろ。ましてや私たち付き合ってもないし互いにそんな感情もないし。
この色欲の発散ためのおともだちじゃん。たまにふざけてこれやりたいあれやりたいとか楽しんでる関係なのにエレンはいつも終わるとこれをする。なんなんだろね。
さすがに一度ナマでやってみたいって言ったら怒られたけど。そういうのはきっちりしてるから面白い。

「今日はそろそろ帰るよ」
「泊まればもう遅いし」
「じゃあもう一回する?」
「しない」
「とりあえずシャワー浴びたい」


───もう2度と大切なものを亡くしたくない