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「名前ちゃん、おっはよ!」
(バッ)「お、おはよう和くん」
「…お?」
(バッ)「きょ、今日は天気が良いね和くん!朝日がまぶしい!」
「いや、雨だけど…。どしたの名前ちゃん」
(バッ)「ええ!?ど、どうもしないよ!なんにもないよ!」
「でもなんかあからさまに目逸らされてんだけどオレ…」
「そ、そそそそんなことは…」
「オレ…もしかして嫌われちゃったかな…」
「か、和くん、ちがっ」
「あーやべ、泣きそ…」
「ああごめんなさい和くん!泣かないで!私が和くんのこと嫌いになるわけないよ!大好き!ずっとずっと大好き!だから…」
「ぶふっ」
「え?」
「んもー、名前ちゃん本気にしすぎだし可愛すぎ。そんなに好き好き連発されたら、オレも名前ちゃんのこともっと好きになっちゃうっしょ」
「和くん、からかって…!?」
「だって名前ちゃんオレのこと大好きじゃん。嫌いになるとかありえねーだろ?」
「っ、もう…」
「…で?なんでさっき目ぇ合わせようとしなかったワケ?」
「……ゆ、夢を見たの…和くんが出てきて、だからなんか恥ずかしくて」
「へー…なんの夢?」
「四年後の和くんが会いにくる夢」
「は?四年後って…二十歳?」
「うん。なんか…背も伸びて顔も大人びてて、ちょっとだけ髪型が変わってた」
「ほー…」
「でもね!中身はあんまり変わってないの!明るくて、元気で、ちょっとお調子者だけど優しくて、かっこよくて…」
「(名前ちゃんて結構恥ずかしいこと言うよな…顔あっちい…)」
「ただ…」
「…ただ?」
「その、ほんの少しだけ落ち着いた雰囲気になってて、それで、あの、なんていうか………、…」
「ちょ、え!?なんでそこで顔真っ赤になんの!?かっこいい云々言ってる時普通だったじゃんよ」
「う、うう…」
「なになに?めっちゃ気になる」
「……大人の和くんは……」
「うん」
「……大人の和くんは………」
「…(ごくり)」
「………えろかった」
「!!? ブッ、ゲホッ、」
「和くん大丈夫!?」
「大丈夫じゃねーよ!夢ん中のオレ、名前ちゃんになんかしたの!?」
「い、いや、なんもしてないよ!ただなんか色気すごくて…」
「はー…よかった…」
「和くん?」
「いんや。いくら夢で、その相手がオレでも、名前ちゃんになんかするのは許せねーっしょ?彼氏としてさ」
「和くん…(きゅん)」
「名前ちゃん…」
「お前ら…ここは教室なのだよッ!!」
「「あ」」
大人高尾の夢を見ました唯音です。悶絶しました。私もう死ぬかもしれない…。≪|≫