傀儡の完成イメージを紙に描き起こすことはあったが、それ以外の目的で絵を描くのは、一体いつぶりであろうか。ふと思い至ってなんとはなしに手を動かしてみたが、なかなか良い出来になりそうだ。花が綻ぶように笑う姿を描いたのは、きっと、彼女にそうあってほしいという己の願望が形になったからだろう。ひどく柄ではないと思うが、そうだ、完成したら彼女に渡そう。そうしたら、もしかしたら、この絵のように笑ってくれるかもしれない。



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