危うい天使 | ナノ
第7話 






「い……や…」

ひきつった顔でリュウガを見る。
腕を掴んで見下ろす顔に、冗談のような素振りも。
甘美な刺激をくれる笑みも、ない。

まさに、獰猛な猛獣が今から獲物を食らわんとする顔。
●●●の脳裏に昼間の男が頭を甦った。


「いやああああ、船長ッッ放してッッッ!!!」

ぬめる舌。カラダを這う手。
身を捩って抵抗しても、掴まれた手は動かない。

そこに血の染みる下着が目について、リュウガの眉間にシワが寄った。

「俺が怖いか?」

顔をあげれば、手が、ブラの中心を掴みあげ。反対の手が
テーブルにあるナイフを掴む。

「それで…なに…するの?」

揺らぐ目でそれを追って、震える声で尋ねる。
リュウガは鞘を口にくわえ。

「―― こうすンだッッ!!」

サクッッッ…
下着の中心に、ナイフの刃を滑らせた。

「いやッッッ!!!!」

零れる乳房を両手で抱え、カラダを丸め縮こまる。

腕の隙間に見え隠れする赤いシルシに
リュウガの顔が強張った。

「なァ…」
「…っ」

逸らした顔の向こうから聞こえる声。

「おまえは、男も女も関係ェねえんだよなァ?」
「く」
「だったら抵抗してみろッッ!!!」

掴んだ腕をベッドに押しつけ、リュウガがカラダを見下ろす。
そこに、肌にちらばる赤いシルシ。
それに唇を寄せ、噛み付くほどに吸い上げた。

「い……っ!!!」

刺すような痛みがちくちく襲い。
それでもリュウガは、乱暴に乳房を揉みしだき、歯をたてて突起に吸い付く。

「いっ!…船長やめてッッ痛いってばッッ!!」

逃げようと、肩を掴みベットを蹴る。
だけどすぐに引き戻されてしまう。
両手で胸をバシバシ叩くけれど、屈強な彼には意味をなさない。


「もうやめてッッ!!!」

それでも勢いに任せ振り上げた手が、パチンッッッッと頬に直撃した。

「…っごめんな――」
「気がすんだか?」
「……え」
「お前の抵抗は…この程度か?」

冷めた目で見つめられ、唖然とする。
その隙に彼はスカートの中から下着だけを抜き去った。
また覆いかぶさり、足の付け根に手を伸ばす。

「………っ!」

「少し濡れたか?」

無骨な指が花唇に沿って、縦になぞる。
そのまま指が、花びらの上で円を描く。
だけどそれほど濡れてない。

なのにリュウガは指を押し当て、ぐ、とナカに押し込んだ。

「ぃっ……ッ!!」

背中が仰け反り、腕を掴む。
だけどリュウガは、乳房を吸い上げ、挿れた指を動かし始めた。

「……っ、痛いよッせんちょッッ…」

2本の指が激しく出入りを繰り返し。
シーツを蹴って逃げようにも、彼はそれを許さない。
引き戻しては、激しく指を出し入れさせた。

少しすると意に反して、カラダは湿り気を帯びてくる


「…濡れてきたな……」
「……ッッ…それはっ……」
「だよな?……気持ちよくて濡れてンじゃねえよな?」

横を向けば、目があったリュウガは、分かってるとでも、言いたげな顔。
彼は指を引き抜き、起き上がって
ズボンのチャックに手をかけた。


「や、…なにするの?まさか…」
「ああ、…無理やりヤるのに濡らしてやる必要なんかねえだろ?」

リュウガは脱いだズボンをベットの下に放り投げる。
そこには、限界まで勃ちあがる、リュウガ自身。

●●●の目が恐怖で揺らいだ。

「っ、い……や……」

(…船長はこのまま挿れる気なんだ…)

普段、十分過ぎるほど愛撫をされてからだって、受け入れるにはまだ、痛みを伴うっていうのに……

「いやあああああッッ、そんなの無理よッ!!」

とっさにカラダを反転させシーツを掴む。
だけど直ぐに抑えつけられ、転がされてしまう。

見上げたそこに自身を掴む、リュウガがいた。


「…怖いか?」

頭上で腕を掴まれ、コクコク頷く。
だけどリュウガは覆い被さり、まだ濡れていない中心に掴んだ自身を押し当た。


「…っ!」
「いいか、●●●?」

クプッと先がめり込む。

「俺はお前に酷い事をしてると分かっていても」
「…!」
「……俺のここはお前の中に入りたくて、硬くなる、」


次の瞬間。



「―― これが男なんだよッッ!!!」


リュウガは、逃げる身体を押さえつけ

一気にナカを貫いた。











 
   






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