リヴァイに訴える

「見てよ、この猫」
「見た」
「可愛いでしょ」
「そうか」
「飼いたいなぁ」
「捨ててこい」
「飼いたい、なぁ」
「駄目だ」
「…世話はする、し、お金も出す、よ」
「そうか」
「飼ってもいい?」
「捨ててこい」
「なんでだよ…ちょっと動いてたじゃん」
「世話できると思ってんのか」
「できるよ…ちゃんと自分でお金出すし」
「壁外調査の間は?」
「…それは、誰かにお世話を、」
「駄目だ」
「…ちゃんと自分で世話するよ」
「お前が死んだら?」
「…死なないし」
「無理だろ。お前が死ぬか猫が死ぬかだろ」
「…飼えるよ」
「調査の間は?」
「…躾けしといて、誰の手も借りないように、する」
「無理だな」
「…いや、そもそもさ、私の勝手だよね」
「そうだな」
「私が飼うんだから別に関係ないよね」
「そうだな」
「よーし、飼う!飼うぞー!お前は今日からうちの子だよ!」
「そうか。俺は絶対手を貸さないからな」
「さーて、お前の名前はどうしようかなー?そうだにゃーん、リヴァイと名付けようかー!」
「おい待て」
「リヴァイにゃーん!リヴァイにゃん、良い子にするんだよー?おもらししちゃいけませんよー?」
「止めろ」
「リヴァイにゃんはおすかなめすかなー?たまたまあるのかなぁ?」
「止めろ」
「…さっきからうるさいんだけど」
「それはこっちの台詞だ」
「いやいや、止めてあげたって良いんだけど?等価交換って言葉をご存じですかな?」
「…わかった。手を貸そう」
「いよっしゃー!取引成立!私が壁外調査の間や死んだ後はこの子を頼んだ!」
「名前変えろよ」

よくわからない話。
世界観的に猫がいるのかもよくわからない。

名付け直し
「リニャイ、とかかな。百歩譲って」
「千歩引き返せ」
「…たま、かな。たまたまあるし」
「死ね」
「生きる」

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