※気持ち悪い

「紅覇、紅覇、貴方は可哀想。望まれてもいないのに生まれてきて。期待されてないのに生きてて。よく笑ったりなんてできるのね。ごみをいくつも拾って大切にしているんだもの。頭がおかしいんじゃないの貴方に逆らわない、言うことを従順に聞く虫を飼うのはさぞや気持ちいいんでしょうね。ねぇ、誰も貴方なんて愛してないのに。貴方もあの頭のいかれた母親と一緒に早く死ねばいいのにね」

誰もいないところで誰にも聞こえないような小さな声でそういった彼女には誰にも愛されず期待されない望まれていない僕が必要なんだろうなとそう思った。

「ああ、ほら、何も言わないんだから。存在している意味ないよ。死ねばいいのに。死ねばいいのに。どうして生きているんだろうね」

罵る相手としてそれこそ彼女の言うことを大人しく聞く飼われた虫のようなごみのような弟が。

「気は済みましたか?」