※なんか気持ち悪い ※この二人気持ち悪い 「貴方って気持ち悪いですよね。どこがどうというわけではありませんけどとても気持ち悪いですよね。神経を逆なでしてくるというか。気味が悪いというか」 「大丈夫、大丈夫ですよ。勿論わかっておりますとも。そうやって貴方は私よりまともな人間だと思いたいのでしょう。ええ、ええ、わかっておりますとも。私なんかが生きている間くらいは自分も存在してよいと思いたいのでしょう。それって貴方に私が必要だって事ですよね。貴方は私がいなくては生きてすらいけないってことでしょう。大丈夫ですよ、私にも貴方が必要です。だって愛しているんですから」 「そういうところが馬鹿げてて愚かでよもや人間の思考とは思えないのですけれど本当にご都合のいい頭ですね。さっさと死ねばいいのに。殺してやりたいくらいだ。」 「まぁ、物騒ですわ。でもいつでも殺してくれて構わないのに。だって貴方も死んでくれるんでしょうその時は。ねぇ、ねぇ、ね、そうでしょう。私がいなくて幸せになれるはずもありませんものね。私を殺した罪を背負って生きていくなんて不器用な貴方には絶対無理だわ」 「どこがどうしたらそういった話になるんでしょうかね」 「あら、そんなの簡単ですよ。私が貴方をこんなに好きなのは貴方が私を愛してくれているからだもの。ねぇ、人って愛されるよりも幸せなことってあるかしら。でも、貴方は可哀想。誰かを愛さなくては好きになってもらえないんだから。一人きりでいい気味だわ、貴方には私しかいないんですものね」 「…貴方と話すと、とても、疲れます」 「だけど貴方は私を置いて行ったりしないし馬鹿みたいに律儀に会話に付き合うし…ほらね、貴方は私を愛しているのよ。そんな塵を見るような目をしたってだめよ。貴方はその塵を愛してやまないってことを自覚しなくてはいけないんだから」 「ああ、貴方は本当に、」 (卑怯な人) (愛してるとは一度も言ってくれないから) |