※手首切ってる 死にたい。 死んでしまいたいと思うのが日常茶飯事になってきた最近。 ぽつりと零れる死にたいに誰も反応してくれなくなってきた。 別に構ってほしい訳でも言葉がほしい訳でもなかったので問題はない。 肌の上を赤い血が滑ってく。 とても痛い。 痛いけど死なないのだから人間って強くできてるなぁと感心する。 しばらくは止まらないだろうけれどしばらくすれば止まる流れ出る血。 手首を刃物で切り付けても死なないのは十分に理解できている。 現にいくつもの傷跡がありながら私は生きているのだし。 それでも傷をつけるのはもう癖というか衝動というか何だろうか。 今日はとても暖かくてうとうとと窓辺で目を伏せていれば突如飛び込んでくるのがいた。 薄らと目を開けてやれば眩しいくらいの金髪が視界に入ってきて眩しいので再び目を伏せる。 彼は私を激しく揺さぶると困ったような泣きそうな顔で私の名前を呼び、しまいには泣きだした。 死なないでくれと泣く彼に私の生死は全く関係ないのではなんて考えるがちょっといい気分なのも本当だ。 傷は塞がって痛みも忘れてまた切り付けては傷を作って痛い思いをする全く意味のない行為を繰り返すのは彼がいるからだろうなぁ、とそう思った。 死にたい訳じゃない死にたがり 痛いのはいけないと思います! |