「さっき、お風呂入ってきたんですけどね」
「おう」
「足洗ってたら妙に滑るなぁ、って見てみたら血塗れで。いつ怪我したんでしょうねぇ」
「うわ、お前、まじ笑えるわ」
「いや!笑えねぇだろ!いきなり何の話してんだよ!」
「あれ、お前、手当してなくね?服血塗れだぞ」
「うわー、本当だ。洗濯する人大変ですね」
「この期に及んで洗濯物のこと考えてんじゃねぇよ!手当しろよ!」
「うわ、お前、まじ笑える。馬鹿じゃねぇの」
「いやいや、ふふ、止めてくださいよ、笑っちゃう」
「笑ってんじゃねぇよ!笑えねぇって言ってんだろ!」
「…そうだな。別に何も面白くねぇわ。さっさと手当しろよ汚ぇな」
「そうですね。別に何も面白くないですね。何笑ってたんだろ。はぁ…」
「溜息ついてんじゃねぇよ!手当しろって!」
「さっきからデイダラがうるせぇ」
「デイダラがさっきからうるさい」
「誰のせいだと思ってんだよ!」

「二人の寝言がうるさくて困るんですが」
「馬鹿か。デイダラはともかく俺の芸術的な寝言がうるさい訳がない」
「色々言いてぇことはあるがとりあえず一番最初に馬鹿の意味がわからねぇぞ旦那」
「とにかく寝言が激しいというか…時々会話してるのが気持ち悪いんで止めてください」
「は?会話してんの?寝言で?なんて言ってんだよ?」
「いや…なんか、デイダラが今日の筆箱の機能性はどうだった?みたいな…」
「意味わかんねぇな」
「明日の筆箱もあるんだろな」
「そしてサソリさんが、うん、もみじまんじゅうがいいと思う…とかなんとか」
「これも意味わかんねぇな」
「会話が成り立ってる訳じゃねぇな」
「ほぼ毎日寝言言ってますよ二人とも」
「夢の影響かね?」
「内容は覚えてないけどな」
「そしてサソリさんは大半怒ってたり反論してます」
「…どんな夢見てんだろうな」
「デイダラは…後悔してたり反省してたりします」
「なんかすげぇ不憫じゃね?」

誰がおかしいのかなんて話は止めておくれ!