※サソリさんの体どうなってるの ※処女だよ! 暁を束ねる立場でありながらその男の考え方は妙に俗っぽい。 というのは本題ではない。 ここ数年面倒をみてきた女は最近本にご執心で今もまたくっついている。 というのも本題ではない。 ただし、先にいっておくならば俺自身にそう言った欲はなく、誰か代わってくれるならどうぞというのが本心だ。 そろそろ本題にふれておくならまずはここ数年面倒をみてきた女がようやく十も過ぎたころであるということを先に。 よくぞ生き延びたよしよしえらいぞ、さて、これからも生きていく中で誰かとなんか間違いがあっても困るかもしれなくもないというか、まぁ、今経験しといて別に悪いことないんじゃない?いや、むしろ今経験しとくべきなんじゃない?やっとけよ!ほら!ほら!という謎めいたペインの倫理観によりたった今俺は行動しているわけだが。 律儀に従う理由も特に思いつかないのだが、従わない理由も特にないわけで。 「レナ」 名前を呼ぶと彼女は本を読む手を止め、顔を上げて俺を見た。 ついこの間彼女が読み終えて不要になった本を大量に売ってきたばかりだ。 が、新たに買った本の塔を彼女は恐ろしいスピードで崩している。 「…どうかしましたかサソリさん」 二の句を告げずにいると彼女は本を閉じて不思議そうに俺を見始めた。 別にまだ幼い彼女に、生身の人間に、そんな欲を抱いたりはしないのだけど。 その大きな丸い瞳をくり抜いてみたいと、ちょっとだけ思った。 「レナ、お前、子供がどうやったらできるか知ってるか」 悩みに悩んだ末に口にした言葉があまりにも変で自分でも少し嫌気がさしているというのに彼女は特に表情も変えない。 はい、わかってます、と簡潔に答えてそれから言葉を続ける。 「男女で性器を接合させるんでしょう」 全く照れもせず、躊躇いもせずそう言ってのける彼女に少しばかり育て方を間違えたのではと不安になった。 何を正常とするかはさておきここまで恥じらいがないのはいかがなものか。 「…それで?」 言葉を促すよう彼女が問いかけてきた。 まさかそれだけ聞くような用事ではないだろう、と。 全く色めいた色がないのだが行為へと至る経緯はこんなものだった。 ――――――― 「く、くすぐったい」 裸体を恥ずかしがることもなくさらけ出し、寝そべった彼女が顔を歪めた。 もう少し色っぽい表情だとか、何か言うことだとかあるのではないだろうか。 「(あ、)」 白い首筋に唇を寄せて細い腰に指を這わせながら不意に思った。 久しぶりだ、と。 普段はそういう欲とは無縁でいるし今だってさして興奮を感じるわけでもないが。 こう言った行為をするのは随分久しぶりな気がする。 「うっ、…ふふ、ふ」 言うに事欠いて彼女はうふふ、なんて。 馬鹿げた声ばかり上げる彼女に口づければ大人しく受け入れてしがみつくよう抱きついてきた。 「…怖いか」 「まさか」 「怖いなら止めてやるよ」 「そんな風に見えますか」 「まったく」 短い会話を終えてしがみついている彼女を再び寝そべるようシーツの上にゆるりと押さえつける。 長いまつげに縁取られた瞳からは特に何も読み取れはしなかった。 「これから、身長大きくなるかなぁ」 「考えことだなんて随分余裕だな」 「サソリさんが近いから余計に考えてしまうの」 ね、と同意を求める短い言葉と一緒に小さな手が頭をなでてきた。 それにわざわざ何か反応を返してやるのは面倒でそのまま小さな胸に手をやるとびくりと彼女の体がはねた。 「う、やだ」 「いやがってろ」 小さな声を無視して先端を口に含み、吸い付けば彼女から押し殺したような唸り声が聞こえた。 その声に思わず口をはなして笑い声をあげてしまう。 「なんて声出してんだよ」 「あっ、やだ、そこで喋っちゃ、いや」 再び体を震わせると彼女は怯えてる訳でもないだろう。 ただ声の出し方がわからないだけ、な気がする。 こちらがただそう思っているだけかも知れないが。 いやがってろ、と先程と同じ言葉を口にすると改めて胸に触れた。 抑えつけそこねて漏れた小さな声を耳にしながら執拗に胸に触れるとまた、笑い声が聞こえる。 「う、っふ、ふふ…赤ちゃんみたい」 彼女の小さな手が俺の頭を抱え込む。 本当に人の気を削ぐのが上手いくそがきだと思う。 黙ってろと言えば彼女はううん、と声を上げた。 「喋ってないと、どきどきするから」 大きな瞳を伏せて彼女が言葉を続ける。 心臓が破裂しそう、と。 本人の性分なのかまだ子供だからか。 時折驚くくらい素直で正直だと思う。 そして、彼女のそういうところはとてもいい、と。 「力抜いてろ」 白い腹に唇を寄せて舌を這わせると彼女の小さな体が一際大きくはねる。 ひっ、と息をのむ声が聞こえるが放っておく。 「く、すぐった…いっ、や」 彼女の言葉をそうかと受け流すとそれ以上何かを言う素振りは見せなかった。 それをいいことに細い足に指を滑らせ、そのまま成長しきっていない性器にまでたどり着かせる。 入り口に指をあてがうとまだ入れてないのに彼女はしくしくと泣き始めた。 「怖くないんじゃなかったのか」 「さっきまでは」 「くそがき」 「排泄するところですよ」 「子供産むところでもあるだろ」 きたない、きもちわるい、と泣きじゃくる彼女の額に口づけて止めることを提案すればそれは拒否される。 いよいよこの子供が一体何を考えてるのかわからなくなりつつもそこに思案する時間を割く気はなかった。 「ん、ぅ」 指を狭い性器の中へと入れる。 元から狭い内部が更に、という感覚にひどく面倒だという思いが盛り上がってくる。 全く濡れてないわけではないが狭いものは狭い。となると何を入れるにしてもまだ大変そうだ。 指を引き抜くと彼女の毛も生え揃ってないような性器をまさぐり、突起を探り当てるとそっと触れる。 「ひ、ぁっ」 行き場をなくした彼女の手が口元を覆う。 自分の上げた声を恥ずかしく思っているようで、きちんと人並みに恥じらいを持っていることに安心した。 ぐりぐりと突起を抑えつけるよう触れると彼女は拒否するよういやいやと首を横に振る。 が、特に何も反応しないでいると彼女はうろうろと手を迷わせ、最終的にシーツをひっつかんで終わった。 小さな鼻につくような、一般的な声をあげる彼女に行為を続けていると止めどきがわからなくなった。 本当に、本当に久しくこんな行為とはかけ離れた生活をしていたものだから、何をどこまですればいいのかいまいちわからない。 「んっ」 息を飲み込んだ彼女が一際大きく体を震わせた。 それを一段落と決めて手を離すと熱い息を吐く彼女に口づけてやる。 「あたま、おかしくなる…」 「元々が変なんだろ」 唇を離すと、そこでようやくまともに間近で彼女の顔を見た気がした。 白い頬が茹でたように赤くなってる。 手をやればじわりと温かいのを感じた。 「サソリさんの手、冷たいね」 そう言って猫みたいに俺の手に頬をすりよせてくる。 「お前蝋燭みたいな顔だな」 「肌の色について言ってるのであればあまり外に出ないからでしょうね」 「飯はちゃんと食ってるのか」 「いきなりですね。いつも、見ての通りですよ」 彼女の言葉を半分聞きながら、薄い胸元に唇を寄せる。 皮膚の下でとんとんと、脈を打っているのがわかった。 「よく生きてるな」 「おかげさまで」 しばらく間を置いてから彼女が止めるのかと聞いてきた。 もう続きはしないのか、と。止めてほしいかと問えば首を横に振られる。 「先延ばしにする理由が、ないもの」 もし彼女が嫌がったら。止めてくれと泣きじゃくったのならば。 続ける理由はないしすぐにだってこの行為を止めてやるのだが。 続けたいだとかそんな乗り気でもないくせに。 再び彼女の性器の中に指を入れると先程よりは熱くなった内部でばらばらと指を動かした。 びくりと震える細い腰をもう片方の手で抑えつけながらぼんやりと甘ったるい声を聞いてた。 濡れた内部から指を抜いて荒い息をつく彼女が落ち着くまで待ってやる。 「サソリさん、ぬるい、ね」 ふふふ、とまたも笑い声をあげる彼女に首を傾げずにはいられないのだが落ち着いた様子を見て白い足を左右に開かせる。 彼女の息は整っているもののまだ赤い頬は熱を持ってる。 額や頬に唇を落としていると口付けを強請られたのでしてやった。 大きな瞳はいつもと同じように真っ直ぐとはっきりした視線をこちらに向けている。 「っん、ぅ」 うう、と彼女が声を漏らす。 こちらにきちんとした感覚はないのだけれどあっちからしたらたまったんじゃないんだろう。 平気かと問えばどうやったって彼女は頷く。 こんなものだろうなどと思いながらゆるゆると動き始めると大げさに息を飲み込む声があがった。 「っ…い、いたい…」 じわじわと大きな瞳が濡れていく。 泣き出した顔から視線をどけて接合部を見やれば赤い血が見えた。 シーツに赤い染みが出来ていくのを見ながら洗濯物について考えていた。 「そんなもんだろ」 泣きじゃくる彼女の口元を片手で覆い、ずるずると滑る内部を引っ掻き回した。 どれだけ痛いかなんて一生知る術がない気がするがとにかく彼女は泣き続けた。 あまりにも泣くものだから可哀想だと思わないでもないが、なんとなく、もう止めてやろうという気はなくなった。 しばらく性行為の本番とされることを続けていると、ぎゅっと目をつむり、シーツを力一杯握りしめて、叫ぶような声を上げながら大きく体を震わせる彼女にもういいだろうと中から自分のものを引き抜く。 赤い色がますますシーツに広がるのに洗濯が大変そうだなんて考えた。 乱れた呼吸をする彼女を抱きしめてやるとしがみつかれる。 俺の名前を途切れがちに呼ぶので続きを待ったが続きはないらしい。 「…風呂に入るか」 落ち着くまでそのままの体勢でいてやりながらそう問いかける。 ふるふると首を横に振ると泣いたことが丸わかりの赤い顔で彼女は俺をみた。 「今、お湯になんて入ったら、股間が痛そう」 最後の最後まで彼女からは色めき立つ色を感じられなかったわけだ。 |