04/06(Sun):秘め事(進撃 イアン)
今日もまた来てしまった。
隣の部屋から聞こえる会話が途切れて少しのあいだ無言があったが、がたがたとものがぶつかったり動く音が聞こえて壁が、どん、と強く鳴った。
あの可愛らしくおとなしい部下は好きな男に迫られてどんな表情をするのだろうか。
壁に寄りかかってびたりと耳をくっつけると彼女の嬌声がよくよく聞こえる。
「おっぱい、ばっか…や…あっ、した、さ、わって」
「んっっ。やぁ。なか…はぁ…」
「ゆび、も…増やして、はぁ…あああっ」
「うぇっ…おっき…きもち…。や、そこ…もっと…ひっっ。あっ。」
ぴたりとした服の下にある白い太ももを掴むと自分の指がむに、と食い込む。下着を取って、あるいはずらしても良い、そこにある柔らかで濡れる肉ヒダを指で掻き分ける。にゅるりとして暖かいだろう。指を進めてナカを良くほぐすと、自分の性器をゆっくりと差し込んで、完全に中に収まるところを想像すると身震いした。
「ああああっあっあっ」
彼女のか細く甲高い嬌声にびくりと肩が震えて現実に引き戻された。
想像の彼女は声を押し殺して自分の腰の動きに目を潤ませながら小さく声を上げて股をいやらしく開いていたから、男を求めて甲高い声をあげ、ぐちゅぐちゅ水音を立てる壁越しの彼女が、自分の与える刺激によがる想像の彼女をふっとばしてしまう。
現実の彼女の痴態に腰の奥がずきりずきりと脈打った。
終わりに向けて盛り上がる彼女達のセックスの音。
自分の手の内にあるモノはもう3回果てて、床を白く汚しているのに、彼女の声が耳にはいるとたちまち硬さを取り戻す。
体はくたくたなのに性器を上下する手はどんどん早さを増す。壁に体を預けて痛いくらいに性器を強くしごいた。
ただ脳裏にある彼女は乱れて恍惚の表情を浮かべる想像の産物ではなく、普段「イアン班長」と慕ってくれる妹のような可愛らしい笑顔を向けるもので、そのあどけない顔で「イアン班長」と呼ばれる度に性器が熱く堅く痛くなる。
4回目の射精をしてだらしなくへたり込んだ。
倦怠感が全身を支配する中、ゆるく弛緩する手の平を汚す白濁に罪悪感を覚えて笑ってしまった。