拍手御礼その13

はい、おはようございます、こんにちは、こんばんは。
はじめましての方もそうでない方も、やって参りました恒例のカオスなSS!

ここから下は本当に混沌とした管理人のやりたい放題な独壇場もいいとこだぜ!
って感じですが覚悟は宜しいですか?


今回はギャグ十割のほぼ台詞ばっかりのしょーもないSSです。
※それと今回はちょっとした汚いネタがありますので注意して下さいね!


「おっしゃなんでもこい!」

という勇者な方のみ、この先にお進み下さい。


出演:
紅に散るシリーズより
春日鈴音、南啓、北海爽、東間悟、西城類



















「うー……腹いてぇ」


類が生徒会室のソファで唸りながら寝そべっていると、


「アイスばっかり食べてるからだね」

「うべぇえええ!!」


悟の踵落としが見事に類の腹部に命中した。


「あだだだだだだだだ!!!!! 殺す気か悟てめぇ!!」

「……え、あ、ごめん痛かったよね。そっかゴキブリもいっぱつで仕留めないと苦しいよね」


 騒ぎ立てる類に悟は冷笑を浴びせる。
 すると、そこに鈴音がなにやら大量のタッパを持ってやってきた。


「お、鈴音なんだよそりゃ」

「んー、これね、土日であたしが作ったんだけど」

「へぇ、鈴音って料理するんだ」

「……ちゃんと作れてんのか?」

「なっ! 失礼な!」


 いつの間にか爽と啓も加わり、生徒会室がどんどん賑やかになっていく。
 ただ一人、腹痛に唸っている類を除いて。


「で、何を作ったの」

「うん、おでんなんだけどね」


 その瞬間、鈴音以外の四人に疑問符が現れた。
 何故夏の今。おでんを?
 しかしまぁ、作ってみたいと思ったのだから仕方ないだろう。
 四人は適当に納得すると、改めてタッパの中を覗く。


「……あの、良かったら食べる?」

「お、マジでよっしゃー!」

「……急に元気になった」

「うーん、類はさっきぐらい静かでもバチは当たらないと思うけどなぁ」

「爽、やめてくれ。夢見たくなるだろ」

「うっわ啓てめぇもさりげなく俺の心を打ち砕くんだな」


 とりあえず、と鈴音はタッパを並べ割り箸を袋から取り出す。
 その時、悟は何を思ったのか、おもむろに箸で大根を掴み、そして。


「はい類どうぞ」

 と、その口調に似合わぬ速さで、類の口にそれを突っ込んだ。


「むが!!!?」

 あやうく喉につまらせかけるが、何とか飲み込む。



「あ、普通にうま……――おろろろろろろろろろろろ!!」


「ぎゃ――――――!!!!!!」


「ちょ、何吐いてんの類!!」

「おまっ、だってこれ……おろろろろろろろろろろろろろろろろろろ」


「汚いぞ類!」

「類、大丈夫!?」


 鈴音が慌ててビニール袋を類に渡すと、類は再びそこに吐く。
 はっきり言って、相当汚い。

 それどころか臭いでこちらまで気分が悪くなってきた。
 啓と爽と悟は律儀にハンカチで口元を覆っている。


「類、とりあえず保健室に……」

「あ、そうだ類。気分が悪いならこれ飲んどく?」


 保健室に連れて行こうとする鈴音を引きとめ、悟は鞄からペットボトルを取り出す。
 そしてそれを類に渡すと、疑いの眼差しを向けている類に、真面目な顔で飲むように促す。

 中身は乳白色で、触った感じでは冷たそうだ。
 類は蓋を開けて、一気にそれを流し込み――。



「おろろろろろろろろろろろろ!!」

「ぎゃ――――――――!!!!」


 再び吐いた。


「ちょっと悟なに飲ませたの!?」

「え、あぁ。……お米の――」

「止めろバカそれ以上言うな!」


 悟の口を慌てて啓が塞ぐ。
 鈴音は眩暈させ覚える。一体何故このタイミングでそれを飲ませた。
 そう思っていると、悟は何てことのないように、「だって面白いから」と呟く。


「おろっろろろろろ……」

「って、ほんとに大丈夫なのかな?」


 爽が顎に手を当てて考え込む仕草をする。
 誰がどう見ても大丈夫じゃないだろう。
 鈴音はそう言いたかったが、今はそれどころではない。
 
 鈴音は、未だに吐き続ける類を引っ張って、すぐ下にある保健室へと連れて行った。
 途中、すれ違った生徒達に憐憫の目で見られたのは、鈴音だけが知っている。


 その後、啓たち四人が、その話を聞いた美奈と唯に哀れみの目で見られたのは、また別の話――。










あとがきという名の反省会。

はい、まさかの今回は汚物ネタでした。
いや、結局なにが原因で類があぁなったかと言いますと。
一つは、アイスの食べすぎです。もう一つは……鈴音の作ったおでんです。
鈴音の料理についてはまたどこかで出てくるかと思います。

というか、久々に「紅」のキャラを書いたのでキャラがあってるか心配です。
爽の空気率が高かったような……(((・・;)
メッセージや感想や、次のSSの要望などがありましたら下のボックスからどうぞ!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!




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