最近千歳は手を出さない。
今は何でか理由を問う前にケンカしている。
「……わけくち話さんね!?まっごあくしゃうつと!!おっこいつくのもいい加減にせんね!?」
「いや…だからね…聞いてくれないかな、千t……」
「ひちゃかちゃなわけくちを聞いとんやなか!!会うた奴等にびゃんびゃん笑顔をがぶりまいて…わらは俺やなくても良かっちゃろ!?!?何なんか!!そんなら俺ん事なんかうっちょけ不二!!」
普段はここまで訛りのある方言は出ない千歳だが…。今日の剣幕は凄いのだ。
さすがの不二も限界だった
「だから話せって言ったのは千歳でしょ!?話すって言ってるんだから訳の分かんない熊本弁で騒いでないでさっさと黙ってよ!」
「ばっ!?……。すまんばい話してくれんね?不二。」
何でいきなりこんなふうにケンカしてるのかと言うと…
[駅で千歳を待っていたら幼馴染み二人に絡まれた]
要約するとこの一言に限る
千歳を待ってた駅のホームで跡部と鉢合わせして。
「おぅ、なんだ周。何してんだよこんな所で?」
「君は何してるの?」
「俺は関西から戻ってくる忍足の迎えだ。千歳と一緒にこっちに来るってよ。」
お前は千歳か?
言外にそう言われたのだ。
「うん。まぁ…s「不二!!久し振りだね!!」…佐伯?どうしてここに?」
「いや、いっちゃんが家族旅行から帰ってくるから、皆を代表してお迎えに。」(1人で待ちたかった…)
こうしてあっと言う間に、3人そろい、僕の目論みは砕かれた。
その時新幹線が着いて、降りてきた千歳はそうそうに怒り出した。
「なんばしよっとね?俺ん不二に近寄ったぁ、覚悟は出来とんばいね?」
剣幕に恐れをなして跡部も佐伯もパートナーと共に、逃げ出し…
「…今に至ってるんだけど…ねぇ?千歳だけ怒ってるつもりかも知れないけど、僕も怒ってるんだよ?何で忍足とあんなに楽しそうに話してたの?」
今はこんなに近いのに心が遠かったらどうしようか…そんな不安が渦巻いているただの友達にしては近すぎる距離で。そりゃあ、僕も2人を引き剥がせなかったけれど…。
僕にだって、
…独占欲くらいあるんだ。
「……。相談に乗ってもらいよったと。不二が好きすぎてむぞらしくて、今触れたら壊しそうやったけん…どうすれば良いと?て…」「なっ…///」
千歳が最近手を出さない、原因ってそれ…?
「忍足は人間は好きなやつには触りたいって思う生き物やから話し合って2人で決めろっち言うた。…俺は不二んこと、好いとうし、むぞらしくてうつくしか、俺ん自慢の恋人なんよ。…だから、抱いても良か?」
「ばかっ!!ここホームだよ!?誰かに聞こえたらどうすんのさ!!早く、こっち!!」
「どこ行きよるとね?」
繋いだ手から伝わる久々の千歳の体温。
「…僕の部屋だよ。今は、誰も居ないから…抱いてもばれな、いと…思う、けど//////僕も千歳に触れたいんだ。」
「なっ///なら急ぐばい」
言ってる事と裏腹に、僕に歩幅を合わせていろんな、猫やら植物を見ながら歩く千歳にありがとうと、聴こえないように言った。
重なった2つのありがとう
(今なんば言ったとね?) (な〜いしょ♪)
熊本弁について。
管理人は福岡在住ですので間違ってたらごめんなさいm(__)m
わけくち→わけ、理由
まっご→非常に
あくしゃうつ→頭にくる
おっこいつく→ふざける
ひちゃかちゃ→滅茶苦茶
びゃんびゃん→どんどん
がぶりまく→振りまく
わら→お前
だっでん→誰でも
よかっちゃろ→良いんだろ
うっちょけ→ほっとけ
ばっ!?→熊本弁で驚いた時の感嘆詞
なんばしよっと→何してるの
にくじ→意地悪
つまりタイトルは 『意地悪返し』です。
協力*知り合いTさん &Wikipedia。
後書き。
管理人(おうさ)様へ。
相互記念なのに非常に駄文で申し訳ありません。 m(__)m
やっぱり熊本弁はパワフルですね。 書いててこれ、194pの千歳がべらべら喋ったり、がなってたら恐怖以外の、何物でもないと思います。 動じない不二、凄い♪
甘甘にしてみました ↑なってない。(*≧m≦*) 何かお気に召さなかったら返品して下さって結構です
※お持ち帰りは管理人様、お一人のみでお願いします(^∧^) |
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