寂寥を愛する会 共通の友人の結婚式の帰り、私とフエゴレオンの二人で飲みに行く流れになった。
「・・・にしても、まだ貴方独り身なんて思わなかったよ」
「それはお互い様じゃないか」
ナマエはバーボンを一口飲む。
「でも学生のときモテモテだったよね?ていうか余計なお世話だろうけど早く結婚しなくていいの?跡継ぎ待たれてるんじゃない?」
それもお互い様だろう。酒のせいか、普段より饒舌だ。
「確かに。この頃父上が何度も話題にするな・・」
ちらりと彼女を見る。普段は髪で見えない白いうなじが見えた。
「・・実はね、私、貴方の事が好きだったの」
好き、だった。
「・・いつだ」
「いやだな、昔だよ。4,5年生くらいかな」
「・・・そんな素振り見せなかったじゃないか」
「だって、関係を壊したくなかったの」
彼女がもう一口飲んだ。
「それに、貴方だって次々に断ってたじゃん。だから私が告白しても結果が見えてたの」
「それは違う」
彼女が目をぱちくりさせる。
「私は、ずっとお前のことが好きだったんだ」
続かない!!
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