目の色も、髪の色も、声も。すべてが彼女の生き写しだった。
それは、もしかしたら本当に彼女なのではないかというほどに。
彼女が本物ではないことは頭ではわかっている。
それでも、見ていたかった。
友人という関係にはなれないが、そばにいたいと思った。
スネイプは、分厚い本の中に挟められている彼女の写真を手にとった。
写真の中から出ていこうとするスネイプを、ナマエがとびきりの笑顔でがっちりホールドして写真の中に閉じ込めている。
マグル式のカメラで撮れば良かった、と彼女は言っていた。
(もう一度、お前に会いたい)
彼女ともう既に会っているような、会っていないような。
奇妙な感覚にスネイプは囚われていた。514347