鈍く鋭く


「さっき私に手繋いだことある?って聞いたけどさ、ユーリはどうなの?」

「あ?んなもんあるに決まってんだろ?」

「あ、やっぱり?」

「・・・やっぱりってなんだよ、オイ」

「まあ別にいいけどね」

「何が」

「どんだけ女の人と手を繋いだことがあっても、今繋いでるのは私だし」

「・・・・」

「ちょっとした優越感?みたいなのに浸っているわけですよ」

「・・・・」

「あれ?ユーリ顔赤くない?」

「・・・気のせいだろ?」

「なんだ。気のせいか」

「(・・・ったく。鈍いのか鋭いのかどっちかにしろよな)」




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