瞳の中の暗殺者【予告】
「ああ、その事件ならもちろんこちらにも情報は届いていますが…」
「管轄が違うとはいえ、降谷さんも気を付けてね?」
雨の日の電話ボックス内にて奈良沢警部補が、マンションの地下駐車場にて芝巡査部長が射殺された。
同日に二人の刑事が殺されるというこの事件に、警視庁は騒然としていた。
「目暮警部、この事件、私にも関わらせてもらえませんか。」
「シノブくん…しかし…」
「新ちゃんはよく頼りにしてくれていたじゃないですか。大丈夫、表立っては動きませんから」
犯人は左利き
警察手帳が示す意味とは…
「美和子!パーティ楽しんでる?」
「シノブ!なんでここに?まさか警部が貴女に頼んだんじゃないでしょうね?」
そんな中、開催された白鳥警部の妹・沙羅の結婚を祝う会。
警察関係者の目が光る中、無情にも起こった第三の事件
「美和子…!隠れて…!狙われてるわ!!」
「!駄目よ、シノブ!どいてー!!」
犯行現場は女子トイレ
被害者は二人
「なぜ…なぜ一般人である彼女を巻き込んだんですっ!」
「…すまないっ、シノブくんの希望とはいえ、彼女が撃たれたのはこちらの責任だ…!」
重なるようにして倒れていた彼女たち
夜明けを待つ者たちの祈りを受けるも、目を覚ました彼女は―
「あなたたちは、私の知っている人…?」
家族、友人、恋人、彼女に関わったすべての人の記憶が抜け落ちていた。
「なに言ってんだお前!ご両親に任せた方が絶対良いに決まってんだろーが!」
「いえ…彼女の記憶は、僕が取り戻してみせます」
記憶を無くした恋人との生活
どうしてもついていかない気持ちを隠す日々
そんな日々に、さらなる魔の手が忍び寄る…
「シノブさんは…犯人の顔を見たのかもしれないよ…!」
「だとすると、犯人はシノブさんの命を狙ってくる可能性がある…」
次々と襲う事故を装った手口からシノブを守る降谷
「私と関わることで、貴方に傷ついてほしくない…」
自分の記憶を取り戻すため
記憶が無くても大切な人を守るため
想い出の地へ一人赴く
「なんてことを…、俺が離れることで貴女を守ろうとしていたとき、それでも、俺の隣に立とうとしてくれたのは他でもない貴女なのに…!」
『私も降谷さんを守るから、隣にいて、ずっと離さないでね』
真犯人は一体誰なのか
シノブの記憶は戻るのか
【瞳の中の暗殺者】
「降谷さん…!降谷さん、降谷さん!」
「シノブさん!駄目だ…!隠れてろ…!!」
思い出した先に待つ未来とは―
2016年8月16日スタート!