絶海の探偵(予告)





いつもはのどかな京都の港に、興奮した人々が熱を持って集まる。




最新鋭の武器システムを搭載したイージス艦『ほたか』の公開演習日にして初の一般向け乗船会であった。








「…コナンくん、そんなに見つめられると困るんだけど」


「…だって安室さんがいるってことは、プライベートじゃないだろうし、また何かあるんでしょ」


「あら、そんなことないわよ。安室さんにだって、プライベートくらいあるわよね。」








そこにお馴染み、偶然居合わせた小五郎と蘭が率いる少年探偵団に安室にシノブ




子どもたちがはしゃぐ中、不審な影が艦に近づく…








「テロとかじゃないでしょうね」


「さて…一体なんなんでしょうねぇ」








一時の不穏が過ぎ去り、また事件




そんな中でも外では乗客が思い思いに海の上を楽しむ








「さっきの勇気くん、なんだか引っかかりますね。せっかく船に乗ってるのに、全然楽しそうじゃないですし」


「そうね。イージス艦に興味有るのは案外父親の方だったりして…」


「…なるほど、シノブさん鋭いかもしれませんね」








ほたかに接近した廃船




スクリューに挟まっていた人の腕




海上自衛官 藤井七海








「で、私はいつまでプライベートのフリのお手伝いを?」


「もう少しお願いしますよ、僕の愛しい協力者さん?」


「…もう、調子に乗りすぎ!」


「あはは、すみません」








船上という限られた中で




大きく渦巻く国家間の陰謀を暴け―








「みんな何かを守るために戦ってるのね」


「そうですね。そして守りたいものがあるから、その人達は強くなれるんですよ」








自分の大切な人たちを守る為に戦い続ける者たち




その信じる正義の先にあるものは…








「シノブさんと蘭さんがいない…?」


「マジかよ…嘘だろ…」








真犯人の非情な殺人か―




信じる者たちが祈る奇跡か―








「殺されても死んでやるもんですか」


















絶海の探偵―











「今までこの国を守ることが俺の全てでした。しかし、それで貴女を失うようなことがあれば…俺は、今は何のためにここにいるのかわからなくなる!」


「降谷さん…とりあえず、体力戻ったら一発殴ってやるから…」







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