銀翼の奇術師【予告】
怪盗キッド、それはこの平成の世を騒がす気障な奇術師(どろぼう)
正体はもちろん、年齢も不明
彼に憧れ、ファンになる国民も数知れず…
「また予告出したわね?言っておくけど、今回のキッド捕縛には私も行くから」
『げっ、なんでシノブさん来るんだよ!』
「牧さんも何度かお仕事ご一緒したことあるからね、頼まれたのよ」
今度のターゲットは”スター・サファイア”『運命の宝石』
予告状にはキッドからの挑戦となる暗号文
「おお、シノブちゃんじゃねーか!」
「なんだ姉さんも来てたのかよ(シノブさん見逃してくれよ)」
「シノブさんもキッドキラーだもんね!(オイオイ、姉さん、説明してくれよな!)」
「うふふ、まあね〜(…面倒くさいなぁ)」
弟(偽)vs弟(仮の姿)
「…あー新ちゃんみたいにメディアは避けてくれって言えばよかった」
「姉さんは別にいいじゃねーか」
「よくないわよ、心配性なお兄さん達からすぐに着信が来るんだから」
宝石を守ってくれたお礼に、と函館にある樹里の別荘へ招待を受ける一行
妃と安室も加わり、楽しい旅になりそうな予感…?
「私がするのはあくまで黙認だけよ。コナンくんたちにバレたら、私だって貴方を捕まえざるを得ないわ」
「了解。応援しててくれよな!」
「応援もしないわよ…」
異様な雰囲気の機内に訪れる殺人事件
はるか上空、密室の箱の中での謎解きの結末は―
「う、あ…!」
「安室さん!そうか…あのときに樹里さんの手を…!」
「多少の、耐性はあり、ます。そんな顔、しないで…」
殺害された被害者だけでなく、機内で倒れる人たち
「機体が…!き、機長!しっかり…!」
「駄目だ、死んじゃいないが早く病院につれて行かないとそのままいっちまう。まあ、このままじゃ俺たちも木端微塵だけどな」
乗客の運命はコクピット内にいる3人の肩に重く圧し掛かった
「この席に座るのは、シノブさんしかいないってことだ」
「そ、そりゃあそうだろうけど、さすがの私でも、厳しいというか…」
「指示や確認は3人でする。姉さんだけの責任じゃない!頼む、やってくれ…!」
大切な人たちを守りたい気持ちと責任の間に苛まれる心
機体を持ち直せたのも束の間、次々に起こってくる問題
「シノブさん、名探偵、悪いが俺はここらで退散させてもらうぜ」
「待て!キッド!!」
「俺はいつでも、あなた達の無事を祈ってますよ」
消えたキッド
無くなる燃料
「くそ…!俺が手伝えれば…!けどやれるところまでは、やるしかない…!」
「む、無理よ…!こんな…」
振るえる手に重ねられた暖かさ
力強く握られる操縦桿
「降谷さ…」
「この機体を、着陸させます」
銀翼の奇術師
「よく頑張りましたね…」
「私、しばらく飛行機はいいわ…」
「俺の愛車でどこまででもお連れしますよ」
○年×月△日スタート!