突然隼人が私の家に押しかけてきた。寝起きのままゲームをしていた私は慌てふためいて何と滑稽だったことだろうか。隼人は急かしてくるし私は慌てていて事をし損じるし。ろくなもんじゃなかった。



「それで、何、いきなり」

「真白に聞いて欲しいことがある」

「聞いて欲しいこと?私に?」

「ああ」



何とか身支度を済ませて隼人と向き合った。隼人はやたら真剣な表情をして私を睨みつけてくる。いや、実際睨んでいるわけではないのだが。それくらい隼人が真剣だということだ。背筋を伸ばして生唾を飲み込んで心の準備を整えた。



「よし、聞こうか」

「俺……不良をやめようと思う。煙草は真白の体にも悪いし怪我して帰ってきたら、真白に迷惑かけちまう」

「迷惑だなんて思ったことないけど。まあ隼人が言うなら、頑張ってみなよ」

「おう!頑張るぜ俺!脱不良だ!」



意気込む隼人を見て思わず笑ってしまった。何て可愛い奴なんだコイツは。私の為に不良をやめるって……隼人から不良を取ったら変な奴にしかならないだろうなと思いながらも、少し嬉しかった。



(2012.03.20)



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