日曜日、真白は突然俺の家に来て色んな愚痴を話し出した。最初こそ授業や教師とか学校の愚痴だったが、次第に世間や政府政党への不満へ変わった。しばらく適当に相槌を打って話を聞いていると最終的に行き着いたのは俺への不満だった。



「大体ね、修は優しすぎるのよ、誰に対しても。別に優しくするなとは言わないけれど私は修の彼女なんだし周りより優しくされたいと思っているの。修が優しいのは修のいいところだから、否定はしないよ?だけど、だけどね、私だって嫉妬くらいするの」

「……ああ」

「修は周りより私に優しくしてくれているのかもしれないけれど、私には同じようにしか思えないの。修が私のことを沢山考えてくれているのは知ってるよ。遊ぶときだって行く場所のリサーチを取ってくれているし、交通費も計算してくれる。その優しさの大きさと、周りに対する優しさの大きさが私には同じに見えて仕方がないの」

「わかった、わかったから、」



真白のマシンガントークが止まる気配が一向に見えない。確かに俺は真白の言う通り同じだけの優しさを全員に与えていたかもしれない。そこは否定できない事実だ。それに真白は普段から不満など言わないから、本当の気持ちを知ることが出来るのは俺としてもありがたい。



「わかってないよ、修は。私前にも一度同じことを言ったのに改善されていないもの。確かにあのときは、伝え方が曖昧だったけれど。それでもよ?少しくらい態度で示してくれたっていいじゃない!」

「……悪い、真白。だけどわかったから、」

「私不安だったんだから。修はいつもと同じだし正直な人だから別れたいなら言ってくれるだろうけれど、何も言ってこないからまだ好きでいてくれると信じたよ。それでもすっごく不安だったの。弁解は一切聞かないから!修の所為で私沢山泣いたのよ!」

「わかったって、だから、ちょっと黙って目ぇ瞑れ」



よくもまあこんなにきれいに言葉が出てくるものだ、と感心しながら俺は左手で真白の両目を覆い隠してキスをした。これで許せ、と言うと真白は黙って俯いてしまった。そっと引き寄せて腕に力を込めると、真白は泣いた。



(2012.02.07)



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