一週間ぶりに一護と街へ出かけた。別にお互い忙しかったわけじゃなくて、特に用事もなかっただけだ。変なのかもしれないけれど私は一護と両想いでもずっと一緒にいたいと強く願わないしいちゃいちゃしていたいとも思わない。一護がそれを求めるなら私はそれに応えるけれど一護は求めてこないから。



「スーパーと薬局と、あとパン屋に寄っていい?」

「ああ、いいぜ」

「一護は何処か行く?」

「CDショップと文房具屋、行っていいか?」



うんと答え、今いる場所から一番近い文房具屋から行くことになった。歩いている間や商品を見ている間は時々話をする程度だった。一護といると落ち着く、何も話さなくても空気が重くなることがない。



「そうだ、」

「どうかした?」

「真白に買ってやりてえもんがあるんだ」

「私に?」



一護からそんな言葉が出てくるとは思っていなくて、私は驚いた。当の一護は何かを悩んでいるみたいで、真剣な表情をして地面を見ている。私は一護が次に言葉を切り出すのをただ待った。



「買ってくるから、真白はここで待っててくれねえか?」

「うん、いいよ」

「何かあったらすぐに呼べ!いいな?」

「わかった」



きっと一護はよく不良に絡まれるからそのことだろう。一護と歩いている以上そんなことは日常茶飯事のようにある。実際に私一人のときに不良に絡まれたことがある。一護は私に念を押すと、私に買いたいというものを買いに行った。しばらくして、一護は戻ってきた。



「大丈夫だったか?」

「大丈夫だったよ」

「よかった。それで、これなんだけどさ」

「わあ、美味しそう!」



一護が渡してくれたのはクレープだった。余り外を出歩かない所為なのか違うのか、なんせ私は今までクレープを食べたことがなかった。だからこれが初クレープだ。無難にチョコレートとカスタードクリームのクレープ。いただきます、と私は一護のくれたクレープを食べた。



(2011.01.02)



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