背中に伝える気持ち







※臨也独白
※来神
※静←臨







席替えをしたら、目の前に怪物が座るようになった。静ちゃんのことが好きな俺にしたら幸福以上のなにものでもない。


授業中真面目に受けてる静ちゃん、疲れてうたた寝をしている静ちゃん。プリントを配るときに、見える顔にいつもドキドキする。もちろん静ちゃんは、とても嫌そうな顔をしている訳なんだが。そんな顔さえ愛しいと思う俺は相当な物好きなのかもしれない。


寝てる日には静ちゃんの背中にイタズラをする。気付かれないようにそーっと。


「 す き 」


って背中に書く。自分でもなんて乙女なんだろうって笑っちゃうくらい。でも、溢れてくる気持ちをこうでもしないと止まらない。気付いたら静ちゃんに告げてしまいそうで怖いんだ。嫌われてるなんて百も承知なんだから告げられるわけないんだから。


だから、君の背中に俺の気持ちを伝えるよ。