キスマーク










性行為のあと、俺はベタついた体をすっきりさせるためシャワーを浴びに行った。そのことを静ちゃんに言ったらついてくるとか言い出した。一緒に入ったらナニをされるかわかったもんじゃない。丁重にお断りして俺はダッシュで風呂場へと駆け込んだ。
シャワーを浴び、下だけスウェットを履きドライヤーで髪を乾かそうと洗面所に立てばさっきの行為を表すかのように上半身にはキスマークが散らばっていた。それを見た俺は思わず顔を赤くした。キスマークは服を着ればギリギリ見えるか見えないかの境についてたりする。これのせいで俺は2、3日波江にからかわれる。静ちゃんに文句を言いに風呂場から飛び出た。

「ちょっと、静ちゃん!キスマーク付けるのやめてって前に言ったよね?」

「そうだったか?」

静ちゃんはしらばっくれてんのか曖昧な返事しかしない。ムカく、こうなったら俺も静ちゃんにキスマーク付けてやる。そう意気込んで俺は静ちゃんに近付いた。キスマークを付けようとしたら静ちゃんに止められた。

「手前、何しようとしてやがる?つか、その前に髪乾かせ。あと上も着ろ風邪ひくぞ」

そう言って静ちゃんは洗面所へ行きドライヤーを持ちに行った。俺はその間に静ちゃんに言われた通り上にTシャツを着た。帰ってきた静ちゃんに¨あっち向け¨と言われ俺は静ちゃんの足の間に座らせられて髪を乾かしてもらってる。静ちゃん優しいななんてキュンキュンしてたり気持ちいいななんて和んでたりして当初の目的を忘れそうになっていた。思い出したのと同時に乾かすのが終わったみたいで俺は振り返って静ちゃんと向き合う形になった。

「なんだよ」

そう言う静ちゃんを無視し、俺は静ちゃんの首筋に唇を寄せた。ちゅうちゅうと思いっきり吸い付いた。これでキスマーク付いただろと顔を上げ首筋を見てみても俺が付けようとしたはずのキスマークは何処にも見当たらなくて。もう一回挑戦してみたけど結果は同じで。

「なんでよ」

「なにがだ?つか、手前さっきからなんなんだよ」

「静ちゃんばっか俺にキスマーク付けるから俺だって静ちゃんに……」

「……だよ」

「え、なに?怒ったの?」

「んで、んなかわいいこと言うんだよっ」

そう言って静ちゃんは俺を抱えて寝室へと運んだ。

「え?ちょ、静ちゃん?」

「これから手前にキスマークの付け方教えてやるよ」

そう言って静ちゃんは俺の首筋に噛みついた。そのまま何回もヤられたのは言うまでもないと思う。