君に会うまで (臨→静)







※めっちゃ短いです









いつも通り、事務所を波江に任せて新宿駅へと向かう。
改札をすり抜け止まっていた電車に乗り込む。
この時期はクーラーが効いていてとても涼しい、心地いいなぁ。


  ガタンゴトン
     ガタンゴトン


手摺に掴まり、電車の揺れに耐える。
新宿から池袋まで5分。
短いようで長い、
会えることを考えるだけで、ワクワクドキドキ
君は俺に会うだけでめちゃめちゃ怒ってキレてるけど
俺の方は君を一目でも見れて嬉しいんだから。


「池袋〜池袋〜お出口は右側です」


こうやって君のことを考えてるだけですぐに着いてしまう。
改札を抜け、池袋の街を歩いていく。
すると、


「いーざーやーくーん!?なに、手前今日も居るんだよ!池袋には来るなって言ってるだろっ」


君の声が。
振り向くと怒っている君の姿。
それさえもかっこいいなんて思ってしまう俺は末期なのかな。


「見逃してよ、シズちゃん」


これで暫くの時間は、俺と君は追いかけっこ。
君の時間の一部を共有できると思うと嬉しいよ