だだだだだ
……バンッ!
「ドタチーンっ、もう助けてよ」
俺は屋上に居たドタチンに抱きついた
「どうしたんだよ?」
「もうね、聞いてy
バンッ!
「いーざーやーくーんー?」
ドタチンに言おうとした途端、ドアが開かれ俺の名前が聞こえた
見てみればシズちゃんと無惨に壊れたドアがあった
「臨也、お前なにしたんだよ?」
「なにって、シズちゃんのイチゴオレおいしそうだからちょっと飲んだだけなのに。そしたらシズちゃんったらいきなり追いかけてくるんだもん」
本当にちょっとだけなのに
シズちゃんったら心狭いんだから
「やだやだ、心の狭い男は嫌われるよ」
シズちゃんに聞こえるように言ったらピクッと反応し肩を落とすのが見えた
え、なにあれおもしろいんだけど〜
「もうほんとカルシウム足りてるの?ちょっとした事で怒っちゃって。あ!だからイチゴオレ飲んでたのか!つか、なんでそんなかわいいもの?シズちゃんに合わないし〜」
「お、おい臨也そのへんにしとけ」
べらべらと喋り続ける俺にドタチンの止めが入った
ちらっとシズちゃんを見たらすごい形相でこちらは睨み付けていた
そして徐々にこちらに近付いてきてる
「いやいや、冗談だよ。そんな本気にしないでよ」
本気でやばいと思い、立ち上がろうとしたら
ベリッ
いきなり体が浮いた
「……え?」
「手前らいつまで引っ付いてんだよ、手前は門田のことが好きなのかよ!?」
俺の頭には?が大量発生だ
え、どうしたのシズちゃん
カルシウム不足でおかしくなっちゃったの?
「ちょっと静雄、怒るとこ違うでしょ。臨也も鈍感だよね〜」
新羅がこちらに指を指しながら笑ってる
いやいや、俺のどこが鈍感なの
シズちゃんはチッと舌打ちをして俺を降ろし隣に座る
意味がわからない、
ドタチンの傍に行こうと立とうとしたらシズちゃんがこっちを睨み
「手前は俺の隣にいればいい」
言ってることはかっこいいが俺に言うことじゃないだろ
そういうのは女の子に言うべきだ
ほんとにこの男は訳がわからない
予想の範囲外の行動をとるから
とりあえず、居心地悪いなここ
早く昼休み終わればいいのに