◎ 誰も聞いてないなんて言うな！

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「出たいよ・・・出て。いろんな景色をたくさん見たいよ。
だって、それが私の夢だから・・・。」
「だったら今から夢叶えればいいじゃないか？なっ」
グレイがアリアを促すが、アリアは・・・
「・・・っ！私たちクロノアは・・・っ−！
幸せになっちゃいけないんだよ？！人を襲う化物になっちゃうんだよ？！
行けないよ・・・できないよ！！」
アリアは叫んだ。
「この城の外に出たら私の夢叶っちゃうよ・・・。そんなことしたら私、
幸せになっちゃうよ！！！」
アリアが言い終わる前にグレイは動いていた。
「誰も幸せになるななんて言ってないだろ！！」
アリアの目の前で言った。
アリアは驚いて目を丸くしている。
「でも・・・私の言葉なんて誰も・・・」
ごもるアリアを振り払うように、グレイは大声で言った。
「あんたの言葉を誰も聞かない？！ふざけるな！
オレが今ここで聞いてるだろ！！」
「・・・！」
グレイはアリアにゆっくりと手を差し伸べた。
「あんたがこの手を取った瞬間からオレはあんたを絶対幸せにする。
あんたを化物になんか絶対させない。

だから、信じろ！！」


GRAY−グレイ−
(漫画より抜粋)

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自分が描いてる読みきりの漫画のシーン。イラストの「漫画」の項目にこのシーンの漫画版があるのでよろしければ見に来てくださいね＾＾**


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