◎ 君だけは 大丈夫だと 信じてたんだ
「気にするな。だから、呼ぶな・・・。」
「なん・・・で?どうして病院を嫌うの?」
それが一番気になる。
なぜ、そんなにかたくなに病院に行きたくないんだろうか?
「病院は・・・好きじゃない。」
それだけ言うと、灰崎はまた横に倒れそうになる。
「そんなにふらふらなのにどうして我慢するの?!本当に、死んじゃうよ!!!!」
私は灰崎から視線をそらさない。
「うるさい!」
「・・・っ」
灰崎が下を向きながら歯を食いしばる。
「ねぇ、灰崎、−
私が言いかけると・・・−
「頼むから・・・頼むから・・・呼ばないでくれ・・・!」
いつもの灰崎の声ではなく、震えていた。
「は・・・灰崎・・・?」
どうしたのよ・・・?
「こ・・・こわいんだ・・・」
「え・・・?」
意外な言葉に驚く私。
怖い・・・?
「俺は・・・・−。
あそこが
怖いんだ・・・−。」
灰崎は泣きそうな声で言った。
灰色模様
(本文より)
![](http://www.pict01.maho.jp/user/0006/534/259/201202/284_94LI71YTDL.jpg)
イラスト:あゆさん
白髪赤眼の灰色と赤色の恋模様のお話*
良ければ読んでくださいな♪
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