○○しないと出られないシリーズ(Ver.鉄華団)



・三日月との場合

『まずは箱の中の紙を読むことだな!』
「準備はいい?」
「うん」
「材質が硬いからそっちはあんまり無理しない方向で」
「わかったよ、三日月」
『おい待てお前ら、人の話無視して何する気だ』
「人が作ったものなら壊せる。だから俺に壊せないものなんてないよ、ユージン」
「扉があることがそもそも間違い。“どうにかすれば出られる”」
「俺たちが進む道を邪魔するなら」
「ユージンだろうが壊して進む」
『脳筋かテメーら!いいか絶っっっ対に壊すなよ直すのにも金がかかるんだからな!!』

→人の話しを聞かないしそもそも条件を確認しようとしない。



・オルガとの場合

『まずは箱の中の紙を読むことだな!』
「“どちらかが下着姿になるまで出られません”だぁ?おいユージン、こんなふざけた内容…」
「わかった」
「えっ、ちょ…ーー!?」
『どうだ?効果あったか?』
「ば、バカ!なんでお前が脱ぐんだよ!!」
「オルガにそんなことさせられない」
「女にこそさせられねぇに決まってんだろーが!」
「そんなの関係ない。オルガが風邪ひくよりは良い」
「引かねぇよこんな程度で!抵抗すんなそれ以上脱ごうとすんな本当に…ッ!!
おいユージン、さっさと扉開けやがれ!早く!!」
『まだ脱いでねーんだよな、じゃあダメだわ』
「こんのクソ野郎!!」
『諦めろよオルガァ、大人しく待ってろって〜』
「そうだよオルガ」
「んなこと言ってお前、その…上は下着なんてつけてねーじゃねぇか…!ちっせぇ頃からの癖みたいなもんだから慣れなくて嫌だっつってよ!!」
『えっ』
「おいミカ!ミカァ!!近くにいねーのか!ミカァアアー!!」
『はあーザンネンでしたあー。ご自慢の三日月くんは今アトラと飯に行ってていまs…あ、あれ?三日月?どうしてここに………ちょ、やめ、タンマっ今開けっからその手離し…ぎゃああああああ!』

→オルガ専用暴力装置・三日月さんが背後から強襲。\クルー♪キットクルー♪/



・ビスケットとの場合

『まずは箱の中の紙を読むことだな!』
「ユージンはホントに飽きないよね」
『その悲しそうな声やめてくれよ。ほら、条件条件』
「えーと…“どちらかの身体のどこかを揉むまで出られません”…だってよ、ビスケット」
「内容が最低なんだよなぁ…」
「私ビスケットのお腹触りたい」
「…まぁ確かに、身体の一部ではあるけど」
「私の身体揉む?」
「それはアウトだから」
「じゃあお腹いい?」
「…うーん…ユージンは後でお縄にかければいいか………
いいよ、はい」
「わーい、やわらかーい」

→終始穏やか。



・ユージンとの場合

『まずは箱の中の紙を読むこったな!』
「おいシノ、こりゃなんだ」
『お前こういうの好きだろ』
「やんのはな。やられんのは好きじゃねぇ」
『奇遇だな!俺もだわ!』
「あーウゼェエエ!」
『副団長ぉ、箱オープンしちゃってくださいよぅ』
「おいその喋り方やめろ、最高に気持ち悪ぃから。
あー……なになに?……“どちらかが壁ドンするまで出られません”?」
「壁ドン?ユージンなにそれ」
「あ、あー…えっとなぁ…」
『ヘタレにはハードル高いかなぁユージンくぅん?』
「…クソ真面目に通信切りてぇ…」
「?」
「あ、あのな、壁ドンってーのは…な、
…こう、壁に手をついて、逃がさねぇように…ぐぼぅ?!」
「ああごめん、一軍のおっさんと被ってつい」
『鳩尾に右ストレートが入ったらしき音を確認〜〜扉開きまーす!』
「…」
『ユージン選手沈黙〜〜!!』

→試合終了のゴングが鳴る。



・シノとの場合

『まずは箱の中の紙を読むことだな!』
「…ほーほー、“しっぽりするまで出られません”か。ヘタレの副団長にしてはスゲェもん用意するじゃねぇの」
「しっぽ…?なにそれ…?」
『はあ?!んだよソレ?!俺が入れたのは…!』
「ユージンはホント頭ん中まで童貞感丸出しだよな…救いようがねぇよ」
「ねぇシノ、どういうこと?」
「大丈夫大丈夫、俺が知ってっから心配すんな」
『ちょ、おい待てシノ!』
「まあこういうのもたまには良いんじゃねえか、刺激だよ刺激!」
「…え…?…ま、まって、シノっ」
「ん?どーした」
「ど、うしたもこうしたも…なんで、こんな、ひ…っ!」
「しー…、いいのか?全部ユージンに聞こえて、オカズにされちまうぞ」
「や、だ、から、…まって…まっ、…ん…!」
『シノアウトーー!!オープン!!!!』

→“(物理的に)立ち上がる”を下ネタ変換しまくって“しっぽり”と曲解。



・昭弘との場合

『まずは箱の中の紙を読むことだな!』
「えーと…“膝枕で片方を休ませてあげないと出られません”…。どうする?」
「お前、こういうときに限って順応能力高いよな…」
「そうかな…?」
「…はぁ…。取り敢えず俺が膝を貸す」
「わかった」
「どうだ、寝れそうか?」
「…正直言うと硬いし高いし首辛い…」
『これはアレだな、役を交代するしかねーなあ?』
「いきなり喋るな」
「元凶は黙ってて」
『うーわこの扱い…』
「昭弘、私が膝枕するから」
「っ、それは、だな」
「ユージンの指示で動くのがクソレベルで悔しいってのはわかってるけど、このままじゃ出られないしユージンに仕返しもできない」
『おい今不吉な言葉が聞こえたんだが』
「…」
「昭弘」
「…わかった。わかったから、そんなに寄るな」
「大丈夫、そんなに肉はないけどやわらかいはず」
「問題はそこじゃないんだ…」

→あったかい時間が流れた。後にユージンの悲鳴が響いたのを年少組が聴いた。



・チャドとの場合

『まずは箱の中の紙を読むことだな!』
「“片方をお姫様抱っこしないと出られません”」
「…お姫様抱っこって…ユージン、なんだよこの悪ふざけは。ちょっとやりすぎだぞ」
『いーからほれ、さっさとやれよ』
「溜め息しかでねぇんだけど…?」
「チャドは軽いから持ち上げられると思う」
「いやなんで俺が抱っこされる側なんだよ」
「だめ?」
「ダメだ。だいたいお前の腕じゃ流石に」
「よいっ」
「で、できてる!?いやそうじゃなくてっ下ろせって、腕の筋痛めちまうから…!」
「…」
「ちょ、回すな!回るな!コレ地味に怖い!」
「ワタシヒリキジャナイモンネー」
「わかったから、謝るから!うわめちゃくちゃ目ぇ回るっ…あああああああぁぁぁぁ…」

→「男と比べると貧弱なだけで別に非力なわけじゃないから」



・ダンテとの場合

『まずは箱の中の紙を読むことだな!』
「…」
『ダンテの期待に膨らんだ面が想像できるぜ』
「は?!んな顔してねーよ!」
「うん、真っ赤な顔してる。熱でも出たみたい。大丈夫?」
『ほおほおなんかヤらしいことでも考えてんのかねぇダンテさんよお?』
「ね、熱とかじゃねぇから!ユージンは後で殴る…!!」
「…えっと、“スパーリングを三戦しないと出られません”…?」
「なんだよそれえ!!俺もチャドみたいなのがいい!!」
「ダンテもお姫様抱っこされたいの?」
「そうじゃなくってな…!!」
『一戦目スタート』
「いくよダンテ」
「わ、バカいきなりタックルかますやつがいるかよ…!」
「だってやらないと出られないっていうし」
『そーだぞーダンテェ、それに思うほどハズレでもねーと思うぜ?』
「(…確かに、接触は多いだろうけどよ…くそ、ユージンに面白がられてんのは気に食わねぇが…)…よぉし!いっちょやってやる!こっちからもいくぜ!」
「こっちも手は抜かないよ!」

→全敗したダンテが泣いているのを年少組が見つけたのだとか。



・タカキとの場合

『まずは箱の中の紙を読むことだな!』
「ユージンさん…」
「もっと憐れんであげてタカキ、最近誰も構ってくれなくて寂しいみたいなんだ…」
『別に寂しくなんてねーよ!!いいからさっさと中身確認しろ!!』
「はいはい、…ええと、“片方が膝をついて相手の手の甲にキスを送らないと出られません”、か…よいしょ」
「ぅええ!?」
「タカキ?どうかした?」
「いやあの!なんで膝ついてるんですか?!普通こういうのは男が…」
「これはユージンが始めた悪ふざけだ。同じ年長者として、ああいう恥ずかしいことを恥ずかしげもなくやっちゃう奴の尻拭いをしなきゃいけないんだよ」
『おいどーいう意味だゴラァ』
「確かにそうかもしれないですけど…っ」
『タカキまでボケに回るなって』
「だからここは私にやらせて。ね…?」
「…ううっ、はい、それじゃあお願いします………!」
『「(かわいいな…ヒロインか…)」』

→ヒロイン:タカキ



・ライドとの場合

『まずは箱の中の紙を読むことだな!』
「…暇なんすか?」
『違ぇよ』
「暇なんだね…」
『やめろ違えんだってば。さっさと箱開けろ進まねぇだろ』
「たくもー副団長は…なになに、“片方にバブみを与えないと出られません”…?」
「バブみ…?」
『赤ん坊にするみてーにデロデロんなるくらい甘やかすってことだ』
「な、なるほど…?って、え、ちょうわあ?!!」
「甘やかすなら抱き締めるのが一番」
「いや、俺ガキじゃねぇんで!離してください!いろいろ当たってますから!!」
「いろいろって?」
「いろいろったらいろいろです!」
「そっか。ライドは良い子だね」
「なにが?!?!!」
「ちょっとくらいいいよ、誰も見てないし。文句いうやつは私が懲らしめるから。ね?」
「く…!う、…」
「?…どうしたの、静かになって」
「…あの、あ、…あ」
「あ?」
「………あ…たま、撫でて欲しいなって…」
「!…いいよいいよっ、そういうのどんどん言ってこうっ」
「…嬉そうっすね」
「そりゃね」
「そうっすか…」

→微笑ましすぎてモニター前で悶えてるユージンをオルガが見つけるまであと3秒。



・ヤマギとの場合

『まずは箱の中の紙を読むことだな!』
「ユージン、これ監禁じゃない?一歩間違えたら犯罪だよ?」
「そーだそーだもっと言ってやれヤマギ」
「女の子もいるのに」
「ねー」
『いいから黙って箱開けろ!ホラ!』
「…はぁ…」
「ヤマギ、なんて?」
「“互いにキスを送り合わないと出られません”だって」
「そっか、じゃあ頬っぺ貸して」
「ん」
「ちゅ、」
「ほら、そっちも」
「ん」
「ちゅっ」
「終わったね」
「うん、終わった。ほらユージン入り口開けて」
『テメーらドライ過ぎんだろ』

→面白み皆無。



・アストンとの場合

『まずは箱の中の紙を読むことだな!』
「“熱い料理をふーふーして「はい、あーん」と食べさせてあげないと出られません”」
「…副団長、題材はこれでいいんすか?」
『そうだ、そのおでんをふーふーして食わしてもらえアストン』
「えっ」
「アストン。はいあーん」
『アトラのお手製だ。しっかり味わえよ』
「はい、あーん」
「いや、あの、えっ」

→状況を飲み込むのに時間がかかるアストン。そのうち口に突っ込まれる。



・デルマとの場合


『まずは箱の中の紙を読むことだな!』
「…こないだMSの模擬戦付き合ってもらったのに負かしちゃったの根に持たれてんですかね、俺…」
「私なんて今までユージンに勝ったことしかないや…」
「謝っといた方がよかったんですか?」
「試してみる?」
「すみません…副団長」
「ごめんねユージン」
『テメーら、それ俺がすっげぇ惨めになるからやめろ。それよりほら、箱を開けろよ』
「仕方ないですね…」
「なになに?…ん?これ白紙だよ?」
「ホントだ、副団長ってドジっ子っすか?」
『一言余計だぞデルマ…。いやそれよりマジでか、悪ぃな今行くわ』
「待たせたな、ホラこっちに」
「デルマ、GO!」
「うお?!」
「目標、捕まえました」
「OK、そのまま押さえとくんだよ」
「了解っす」
「ちょ、おい!離せよデルマ!」
「こんな作戦に引っかかるユージンが悪いよ」
「団長と昭弘さんに明け渡しますんで副団長は沙汰を待ってください」

→ユージン捕縛。



・ハッシュとの場合

『まずは箱の中の紙を読むことだな!』
「…副団長…これは?」
『問答無用だ』
「質問すら受け付けてもらえねぇんすか…」
「“腕立て・腹筋・スクワットを五百回ずつやらないと出られません”」
「しかもなんつーハードモード」
『イージーモードにしたってつまんねえだろ。ああでも水分は補給しろよ。用意してあっから』
「用意周到なのかなんなのか…」
「ユージンの頭の問題はもうどうにもならないから置いとくとして」
『おいコラ然り気無く人をディスってんじゃねえ』
「そっすね…じゃあここ足引っかけられるような場所もないんで腹筋は順番に押さえますか」
「そうしよう」
『無視かよそーかよ。さっさと始めろよおい。時間制限かけっぞ』
「シロウト童貞は黙ってて」
『んだとコラァ!!テメーだって彼氏いない歴が年齢じゃねーか!!』
「別に。欲しいと思ったこともないし」
『負け犬の遠吠えって知ってるか?それ僻みっぽいぜえ〜?』
「ごめんねハッシュ、こんなんが鉄華団の副団長で…」
「取り敢えず始めましょうか…」

「腕立て…は…これで…ふ、ん…終わり…」
「…そ、…ですね…」
「…はぁ…ハッシュ、…んっ、は…どしたの…疲れた…?」
「………いえ、…いや、はい、まあ…。…ちっとトイレ行ってきます」

→「アレで集中しろなんて無理っす」



・ザックとの場合

『まずは箱の中の紙を読むことだな!』
「…うわぁ」
『ザックの心中は想像できる。うんうんそーだよな。が、早く紙開きやがれ。尺を考えろよ尺を』
「また身も蓋もないこと言わないでくださいよ…」
「今に始まったことじゃないよ。とりあえず従っとこう。とりあえず」
『うっせぇぞテメーら、ほら早くしろ!』
「はぁ…なになに?“一緒にお昼寝してください。起きたときには開いています”…、……はぁ……」
「脳みそ幼稚園児…」
『黙ってそこに用意してある枕でも使ってすやすやしやがれ』
「仕方ない…」
「えっ、マジで寝るんすか?密室で男と二人っきりなのに?!」
「なんで?」
「なんでって、そりゃ…」
「大丈夫だよ、空調効いてるし、多分風邪は引かない」
「だーもう!そうじゃなくって!」
「あぁ、上着貸そうか?」
「普通逆でしょ、俺が貸しますから!…ってそうじゃなくて…!!」
「そうなの?」
「そうです!」
「そっか、じゃあおやすみザック」
「言葉の!キャッチボール!しましょうよ…ッ!!」

→警戒心と男前度について議論が沸いた。