謙也side


俺と後輩の財前光は世間でいう恋人っちゅーやつで。
相手は男やけど、女とか男とか関係ない。財前光やから好きになったんや!

男同士で付き合うとるから、そりゃあ大変なこともあるで?
堂々と手繋いだりキスしたり出来ひんし、え、えっちの時もどっちかが女役にならなあかんし…まぁ、俺と光の場合は俺やけど///
べ、別にそれはしあわせやからええねん!不満はない。



ただ…、

光かっこええから…俺と違ってモテモテやし、光のことが好きな女の子なんて数え切れんくらいおる。
俺に飽きて、やっぱ女がええです、とか言われて捨てられるんが怖い。

結婚も出来ひん、子どもも出来ひん、こんなにも好きやのに…一緒になられへんとか正直辛い。
いや、一緒におれるだけでしあわせなんやで?やけど、縛られるものがない俺たちは簡単にさよならが出来る。


あああああ、なんでこんなやなことばっか考えんねん俺。最低や。光のこと信じてへんみたいやん。




俺は光に打ち明けてみた。


「はぁ…あんたアホちゃいます?」
「あ、アホやと!?俺は真剣に悩んでやな…!」
「謙也さんのことを好きな気持ちは未来永劫変わりませんわ。俺は謙也さんやから好きになったんです。それがたまたま男やったっちゅーだけですわ」
「…ほんまに…ずっと好きでいてくれる?」
「おん。謙也さんが嫌や言うても絶対に手放しませんから覚悟しててくださいよ」
「光から離れるとかあり得へんわ!……おおきに、光」
「…溜め込まんといてくださいね、俺が全部受け止めたりますから」



光、だいすきや!



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きっと謙也はこんなことを思ってるんだと思う(^p^)
付き合いたての頃は不安でいっぱいなんだろうな。
かわええよ謙也ー!


20101205




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