zzz           . | ナノ




夜目が利くわけでも無いのに彼の顔がよく見える
意識すると後ろ一帯までなんだかはっきり見えてきてようやく部屋に朝日が射し込んでいるのだと気が付いた


「何?」
「あ、さ…だよ」
「…もうそんな時間?」
「…」

一旦律動がとまり壁時計の文字盤を読み取ろうと前傾になった胸板が鼻先をかすめる、押し上げられるような吐き気に似た痛みも今はひどい快楽でしかない

「…っ ぁ…」

潤滑油はとっくに乾き、代わりに塗りたくられたローションまみれの身体に海馬くんの汗がぽたぽたと落ちてくる

「まって 急かさないで」
「ちがっ …ぁあ、ん」
「…6時前に寝られれば朝食には間に合うな」
「 やっ…苦し…っ」
「ナマエ、せっかち」


立て続けざまに何度もイかされたそこは微かな動きでさえ敏感に収縮を繰り返す


再開された動きにあらがえるはずもなく腰を動かし、繋がった部分をひと撫で

「あっ…」
「!何し…っ」


「こ れっ すごっ…!」
「…、…っ 」

おたがいの陰部を性急な手つきで弄くる
竿が一気に膨張し、思わず付け根を掴むと同時に蕾を押し潰された


「やぁ…っ、ぁっ あっ」
「…、 っ!」
「ん、んっ…… 」

唇を塞がれ反射的に目を閉じる、痙攣と同時に隙間から洩れた彼のかすかな声に全身が総毛立つ


「は、ぁ…っ」
「…、…」



うっすらと目を開けて吐精後の余韻に浸るように固く瞼を閉ざした彼の顔を盗み見る
徐々に眉間の皺が深くなってほんのりと赤くそまる
それから、視線に気が付いて決まり悪そうに睨むその、


(この顔…かわいくて)


「す き…」
「…あ、っそ」
「ふ、ふ」



「 …中…悪い、」
「ううん、…へいき」
「じゃないから、…立てるか?」
「ん…」

彼にしては珍しく余裕が無かったようだ
ズルリと引き抜かれ、まだ火照ったままだと申告出来ないまま風呂場に連行されてしまった









「先に洗ってやる」
「でも、「いいから」
「…」
「体中ベタベタ」
「…海馬くんこそ」


シャー……



「ローションどう?」
「…うーん」
「そんなに悪くないモンだろ?」
「確かにいつもみたいにひりひりはしなかったけど…その分 ね」
「痛そうにしてなかったから、その所為かな、歯止めがきかなくって」
「…」
「ん、…ごめん」



後からシャワーを浴びせられ、湯気がとりまいて視界が淡く霞む
無言になった矢先、力の抜けた脚の間にシャワーがあてがわれ驚いて膝がはねた


「力抜いて良いよ」
「 なに?」
「?さっきそのまま出したから…気持ち悪いだろ」
「…あ、まぁ。」
「じっとして」
「…」


何の躊躇もなく指が入ってくる
優しくかき出すような動きに息をのみ、下半身が熱くなる、悟られないよう静かにしていても意に反して彼の指をしめ付けてしまう

「大丈夫?」
「…ぁ」
「ナマエ?」
「あの も、へいき…」
「…」
「っ…、ん」
「…」
「…だ、め…」
「…」
「海馬くん…やめて…!」

徐々に指の出し入れが早くなり、たまらず制止させようと手首を掴むと一気に攻め立てられ身体がとび跳ねる

「…君、さっきイってなかったっけ?」
「ぁ、あっ」
「それともまだ足りてないの?」
「…んぁっ あっ」
「どっちでもいいけど」


とりあえず一回出しておいたたほうが良いよなんて恐ろしく軽い声が聞こえてきて、羞恥のあまり彼の首元に顔を埋める、くちゅくちゅと音をたてながら知りつくしたように指がうごめき頭がまっしろになる


「…っ」
「ここ 盛り上がってるね」
「あ、 ぁ…」
「ん?…、ここ好きなの?」
「っ…ひぁ…!」
「何も言わなくていいから 顔、見せて」


ちゅ…ぷ…くちゅっ…


「…か、海馬くん」
「…なに?」
「……あの…「おしっこ?」
「!」
「思った通りだ」
「え?え?」
「力抜いて」

「ぇ…ひっぁあっ?!」


立とうとして阻まれたところで体勢を崩し、背後から抱きかかえられ開脚させられる。
逃れようと必死に懇願するも、止まることなく秘部を激しく刺激され足の先まで痺れが駆けめぐり、下腹部がぎゅっと弛緩する



(うそ やだ…、やだ…!)



「やぁっ…はな、して…っ」
「逃げるなよ」
「も、れちゃっ から!」
「脚、開いとけ」
「ぁあっ あっ…ぁ」




「ひゃあぁっ、もっだめ…!」



ビクッビクッと身体が跳ねうしろ手に海馬くんの腕を掴みながらのけ反る。息つく暇も無く興奮しきった彼の目が指が、秘部に注がれ なんども絶頂を迎える


「ああっ、あ、あんっ」
「…」
「ぁ、だめ、だめっ…っ!!」
「…」
「…〜っ!!」



「…」
「 っ、はっ は…ぁ、ぁ」

あまりの感覚に涙がこぼれて、すすり泣くような息を出して 果てる

指を引き抜かれたあとも強い余韻に身動きすらとれず、ぼんやりしていると眼前に手のひらをかざされた


「…っ…ぐす…っ」
「漏らさなくて良かったね」
「…ばか」
「見て、何かわかる?」
「…」
「さすがに透明か…蛋白質かブドウ糖か、俺のとは質が違うな」
「やだ…」
「あれだけした後だからね、これは目覚ましい進歩だと自信を持つべき結果だ、あ 君も嘗めてみる?」
「…」
「ナマエが隠れて読んでる本にも書いてあるからわかってるだろうけど…尿道海綿体、俗称Gスポットにある分泌線を刺激すると尿感が…


徐々に声が遠ざかり意識が混濁していく

脚の付け根がまだ痙攣してる、これ明日大丈夫なんだろうか、どうせ今寝てもすぐに起こされるんだろうな、正直辛い、海馬くんが喜んでるから私も嬉しい、なんて逆立ちしたってなりそうもないのわかってるクセにうれしそうに語るなあ、んん、ほっぺにいっぱいチューされてる、たぶん眠りかけてるの気付いてない、このまま返事をしないで、よし…



「ナマエ、ナマエ」
「…」

「……弱ったな。もう少し相手をして欲しかったのに」


仕方がなくタオルにくるみベッドへ潜り込ませ、朝日が差し込む窓のカーテンを引き同じように横になる




(頭濡れたままだと起きた時怒るな)

わしゃわしゃとタオルでふき取りながら、見慣れた寝顔を引き寄せ目を閉じた



まず
起きたら
風呂に入ってぼさぼさになった髪を洗おう、君がドライヤーを使っている間に着替えを済ませて、それから君が着替える所を怒られながら観賞しよう、身体中の節々が痛いはずだが気丈に振る舞うだろう、時折懇願する仕草に手を取り合い階段を降りて食の進まない君の口にあれこれを詰め込む、周りを気にしながらもそれは飲み下される。
一杯になった胃袋をかかえ晴れた日の下をあるこう、疲れきった顔をしてきっと君は言うだろう、もうあんなことはごめんだから、俺の答えは聞かずに走って逃げるだろう、答えは言わずもがな、追いかける、捕まえると力無く降参する君に罰を与えよう、何の?決まってる、君が君であること自体にだ

それを聞いた君は俺の頭をひっぱたいて怒る、俺は…








「…」
「…」

(おやすみ)
(20101230)
遅漏で絶倫で少し紳士  ぎゃふん



 
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