「ん、あっ」
小刻みにゆれ続けるものだからびくびくと身体が応えてしまう
息つく間もなく胸元をいじくられ耐えかねて身体が仰け反る。
私を膝に座らせているというのにマリクの目線の方が上で
羞恥にうつむく顎を持ち上げられて何度めだろう
ばつが悪いのやらなんやらでぽたぽた落ちる涙をべろべろ舐められる。
「犬、たい」
「あぁ?」
「犬になめられて、るみたい」
「…気持ちぃくせによぉ、強がりばっかだねぇナマエちゃんは、っと」
「ひぁ、あっ」
腰をつかまれぐうっと突き上げられ、堪らずマリクの膝に置いていた手に力がこもる。
「マリ、クっ」
「あんまり締め付けん、な」
「ゃ、あっだめぇ…!」
充血した突起をぐりっとつままれ感覚が爆発する。自分の腰ががくがくと彼を求めるのがはっきりわかっているのに、とまらない、
「やぁっと素直になった」
「ふぁっ、あんっ」
「っ、ほらもっと啼けっ」
「あ、あっあっ」
きっかけを掴んだ途端、熱が一気に加速して、ただ昂りつめる事しかかんがえられなくなって、なのにナマエ、ナマエと呻くマリクの名前をどうしても呼びたくなって、口を開くのに恥ずかしい自分の声しか出せなくて、
「っあ、リク…っ」
「ナマエ、」
「ふぅっ、んっ」
脇腹に回った彼の腕を辿って本能的に首に抱きつく。
マリクの舌を絡めとりたくてチュッチュと吸い付いつくのはもう無意識の行為で、お返しとばかりに爪弾かれた蕾に膣がきゅうっと弛緩した。
「ゃっあっ、ああっ!」
「…っつ、」
身体の中でマリクの自身が痙攣した、
と思ったら呼吸の仕方を忘れた二人の周りだけ一瞬世界が停止した。
それから間もなく、どちらともなく倒れこみ体全体で呼吸をする
「……ハッ」
「…なに?」
「貴様こそじゅうぶん犬じゃねぇか」
(…怒るよ)(ククッこわいこわい)(ヘンタイ。)(だから貴様も、だろ?)
無視して身体を反転させた。
私ばっかり顔が火照って、動悸がうっとおしくなって、それから、
「ねぇ」
「なんだ?」
「キスし、たい」
しかもすっごいやつ。
こんな時ばっかりかっこよくみえるなんて卑怯だ
(20091020)
まさかのただヤってるだけバカップル。「貴様」は「きしゃま」がマリククオリティ