zzz           . | ナノ




服は脱がなくて良いと言われ、そのままベッドに寝ころぶ。スカートは結局めくれてしまうので脱いでしまい下はショーツ一枚だ。


「…んっ」


上にまたがられキスを交わしながら胸を揉まれる。これだけで私はもう頭がのぼせそうで


(沈黙が痛いな…それに頬があつい…)


ゆっくりと腹部を撫でられ肌が粟立つ。唇が解放された今どうしていいかわからず、ひたすら天井を睨みつけた。





偶然一緒に下校できた道の途中、ホテルに行きたいと言われた。
そこで高校生の私たちが何をするのかはいくら鈍い私でも理解できて、

(でもまさか瀬人くんの口から聞くことになるなんて思いもしなかったな)

ついこの間までキスもしたことがなかった私に体を重ねる事自体、未知の世界そのもので、瀬人くんになら…なんて余裕はどこにもなく、彼からの誘いも見てみぬふりを貫いてきたのだ


(「ナマエの身体を見せてくれるだけでいい。じっとしていればすぐに終わる」)


勘の良い彼の事だ、気付いていたらしい。ホテルのエントランスで口早にそう言われ頷く事しか出来なかった。





腿へと降りた手に付け根を掴まれ開脚させられる。熱が下に集まっていく不思議な感覚に面喰らってしまう


「あ、あんまり見ないで…」
「……触っても良いか?」
「う、ん」

彼の青い目がショーツに釘付けになっている。


「ぁ…」


指先に割れ目をなぞられ腰が浮くような感覚。何度か行き来されるうちに息が震えだす


「…どうだ?」
「…はぁ…かんない…」

「……ん?」








「…ぁ…やぁっ…!」

湿りつつある布地から突き出始めた芽を指の腹で擦られ声がはねた。

お互いに何が起こったかわからず見つめあう

「気持ち良いのか?」
「ぁ、…ふぁっ…」
「ここか」
「…はぁ…っ」

ビクビクとちいさく痙攣するように身体が揺れる

(なに、これ…恥ずかしい!)


「瀬人くん…やめ、て」
「…」
「ゃめっ…ぁあっ」

私の声など耳に入らないのか指先は止まらない。それどころかますます動きはエスカレートする


「…濡らしているな」
「…!」

思わずショーツに手をのばすと布はぐっしょりと水気を含んでいて、息を飲んだ




「あ、…」
「見せてくれ」

ゆるゆるとショーツをぬがされて思わず目を背けた。脚の付け根をじかに見られ更に湿っていくのがわかる……覚悟はしていたけど恥ずかしくて死んでしまいそう!、だ。


「ぁっ…ぁ…」
「…」
「っ…せ、とくん…」
「…」

いれられた指がクチュクチュと音をたてる。私の様子を確かめるように顔をジッと見つめられ堪らず目をつむる


「あつ、い…っ」
「気持ち良さそう、だな」
「やだっ…指ぬぃ、て…!」
「もっとだ」
「あっ…ぁんっ」

「貴様のその顔が見たい。」




身体の痙攣が止まらない。自然に背骨が真っ直ぐのびるように仰け反り、呼吸が荒くなる、弄られているなかが攣って伸縮を繰り返す、


「ぁ…なんかく、るっ」
「大丈夫だ」

「ゃぁっ…んあっ」
「…」


「ああぁっ…!」


身体中の熱が一箇所に集まり、いっしょくたに放たれた様になる
同時に身体がわなないて、もどかしくて堪らなかった感覚から解放された。









「…はぁっ…はぁ…」
「ナマエ、」

「ん…?」
「その …どうだった、」



「…は、恥ずかしかった…」
「そうだろうな」

中々そそる表情もやればできるものだな。と意地悪く微笑まれ、達した瞬間も見つめられていた事に気付き恥ずかしくてどうしようもなくなる



唸る私の頭を撫で瀬人くんはそそくさと立ちあがる

「…どこ行くの…?」
「トイレ、だ」

「……まって、それ私にやらせて」

「い今、何と…」

「…私にやらせて?」


瀬人くんの顔ががみるみる内に赤くなる。言い出したこっちも恥ずかしい、でも、


「私だって瀬人くんを、知りたい」



私の声は震えていたかもしれない。それでもかまわない、

彼を私なりに愛したいのだ











「濡れぬ先こそ露をも厭え」
もっと、もっと、足りない。もっとふれたい、ふれられたい。






(触っても良い?)(あ、や、めたほうがいい、ぞ。)(……じっとしてればすぐに終わるよ。)(き、貴様…!)


(20091030)


 
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