鈴虫と並んでとおくを見詰める雨上がり。
20141007


落ち窪んだ片眼のむこうの側
ひかり喰む蛇のなぞるケロイド
きみがわるいね、と人は笑うけど
このからだには 華が咲いている。
20141007


浴槽の蓋を開けて、水底の屍体と眼の合う刹那。
20141008


憂鬱を美しいと言うだろうか、
悲劇を傑作と呼ぶだろうか。
20141012


ぼくらの狭い箱庭は、いつも誰かの掌の上。
20141013

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