揺れる半透明の白からは
向日葵の匂いと蝉の声がして
泪の出る程に青い空
手摺を踏み越え飛べる気がした
20140811
夜明け前の浴槽の中
狭くて温い棺の内で
同じ色した空を眺め
胎内の頃の夢を見る
午前の四時と五十分
大気の羊水に抱かれ
ゆるやかな静けさで
一人分の鼓動を聞く
20140816
脳の隅に描いた未来が 何処も彼処も別世界
20140819
背中を押されて飛び出す君の
終わらない夏に光あれ
20140820
世界が
私に優しいという錯覚
思い出せない昨日の約束
ぢくぢくと滲むインク
なにかが遠くで鳴いていた
これは 誰の夢だろう?
20140824
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