ツイッターで書いた文章の寄せ集めです
CPごちゃまぜ


キスの日(臨杏)
出会い頭に奪ったのは柔らかい唇だった。引き寄せた腕を離し、距離を取り見つめると眼鏡の奥の瞳はぱちりと瞬く。呆然とした表情に次いで現れたのは地球外生命体を見るような視線であり、その彼女らしさに笑った。
「杏里ちゃん、今日が何の日か知ってる?」
答えは二度目の口付けで示した。

キスの日(静杏)
甘いのは先程の紅茶の所為だろうか。ぼんやりと考え柔らかい舌をなぞり、少し離れて唇に触れる。微かに見えた頬は赤かった。今日はキスの日らしい、と話したのは友達から聞いたという杏里の方だった。だからというのは単純だが悪くはない。遠慮がちに受け入れてくれる彼女が愛おしかった。

静杏相合傘のトムさん目線
帰ってきた後輩の右肩が不自然に濡れているのでトムは首を捻った。肩から始まる右半身のみとはおかしな濡れ方である。尋ねると静雄はほんの少し耳を赤くさせながら知り合いと歩いてて、と呟いた。トムはそうか、と返し口角を上げる。遅い春だろうかと考える自分におじさん臭さを感じつつ仕事に戻った。

診断メーカー:静杏へのお題は『言ってくれなきゃわからない』です。
頬を包む手に震えた。注がれる視線から逃れるように顔を反らす。彼女が不器用ながらも精一杯の愛を向けてくれている事はわかっている、だが、その愛に応えようと想いを伝えたとして、そんな資格はどこにあるのだろう。徒に彼女を傷付ける事だけを恐れている自分に、彼女は呪いの様な愛の言葉を囁いた。

診断メーカー:ジュートーへのお題は『惚れたほうが負け、とはよくいったもんだ』です。
唇に触れた柔らかい感触に反応が遅れた。瞬間彼は飛び退き距離を離す。董香は現状理解が追い付かず、思わず瞬きをした。
「奪っちゃいました」
什造は舌舐りをして悪戯小僧のように笑う。好戦的な獣のような雰囲気は勢いを増していた。 一拍遅れて頬に熱が差す。董香は絶叫を上げ去った彼を追った。


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