私がいつものように3番道路にいた時だった。ニビシティの方から赤い帽子に赤い服のスラッとした男の子が来た。顔は目深に被られた帽子で隠れて見えないけど、女の勘が言っていた。アタリだと。
「ちょっと!きみ、今私のこと見たでしょ!?」
いわゆる逆ナンってやつよね!声をかけるとゆるりと視線をこちらに向けたその男の子。正直一瞬驚いた。あんまりにも赤くて綺麗な瞳をしていたから。
「私、エリっていうの。ポケモン勝負しましょう?」
男の子も女の子も、この後どうやってデートに付き合って貰おうかってことも全部抜いて私も彼もトレーナー。それに、一番いいコミュニケーションはバトルだって思ってるからね!私がそう言うと彼は数歩後退ってからボールを構えた。
「行くわよっ?」

1分かかったかかかってなかったか…だと、思う。私は反撃の隙を与えられることもかなわず彼のフシギダネのつるのムチで速攻を決められた。ボールに無傷のフシギダネを戻した彼は呆然とする私にひとつお辞儀だけして先へ進んだ。私は少し向こうで顔見知りらしい虫取り少年(さっき虫取り少年が叫んでいた)に捕まって、すぐにもう一度バトルをしている彼の後ろ姿を眺めながら、なんだか嬉しくなった。
「ねえっ!!」
私はそのバトル(またしても速攻)が終わったのを見計らってもう一度声を掛けた。
「気が向いたらもう一度戻ってきなさいよ!…また、バトルしよう!」
彼はこくり、とひとつ頷いて、門を曲がっていった。

赤い流星

プルルルル…――
「ねえねえミナ!今凄いトレーナーとバトルしたの!赤い服の人!凄い速攻でやられちゃったけど…そっちに行ったからあなたもバトルしてみなさいよ!」


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ミニスカートの女の子とレッド
赤い彗星?いいえ流星です(笑


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