海から溶ける
夕暮れ世紀末
さみしい赤ん坊
最後にひとつ
「伝言」
ガラス瓶からの手紙
割れて憂鬱
さくらのはなびら
風船にくちなし
耳も目も君のためにある
借りっぱなしの鍵
嘘つきの気持ち
サイダーの泡
愛して愛して眠ってしまおう
夢みる国
あなたの部屋で溺死
虹の向こうへ会いにいく
手のひら返し
「足跡」
こぼれた欠片
かなしいとうれしいをひとつ
夏の匂い
あなたの手だけ見える
陽炎にゆらぐ
紅滲む
嵐の夜は耳をふさいで
転覆する予兆
箱舟はいらない
折り鶴
きらめき前夜
カーテンレールにまたがる
ああ、君がいなくなればいい


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