!薬の使用表現


「落ちるとこまで落ちたもんだ」
「薬中の恋人は嫌いかい」
「馬鹿ぬかしてんじゃねェ」
「ははっ…やめてくれよ、こわいなァ」
「お前が、こんなに阿呆だったなんて」
「もう二年くらいだ」
「………」
「全く気付かなかったって面してる」
「…なんでだよ」
「なんでだろうな?あはは」
「答えになってねェ」
「…気付いたら手ェ出してた」
「………」
「最初はお遊びだったさ」
「…今は」
「なくちゃ生きていけない」
「それで俺が、いなくなっても?」
「………」
「………」
「あきれちゃったか」
「………」
「そうだよな、ごめん」
「………」
「今までありが」
「嘘だよ」
「………」
「お前は、俺がいなくちゃ駄目だ」
「…はは」
「それこそ、ただの薬中になっちまう」
「ははははは」
「笑ってんじゃねェ」
「どうせただのチンピラだ」
「薬中よりかはマシだろうが」
「…違いないな」
「行くぞ」
「…ああ」
「立てるか?」
「ああ」
「お前、もうやめろよ」
「それは…ごめん」
「…わかってる」
「でも、お前がいなくなったらさ」
「あン?」
「自殺するよ、俺」
「…は?」
「薬よりも、お前のほうが大事だって」
「………」
「説得力ねぇか」
「…ねぇな」
「だよなァ」
「でも、まぁ悪くはねェ」
「………………」
「………………」
「ソルベ、俺さ」
「なんだよ」
「いつか、ちゃんと胸はって言うよ」
「………」
「お前さえいれば生きていけるって」
「…そうか」
「ああ」
「頑張れよ、ジェラート」
「…それまで、宜しくな」
「ああ」



 路地裏にて