(hpmi)
飴村乱数が唯一素で接したことしかない男はシブヤを歩いていたら流れてきた乱数のラップを聴いて「は????」とスペキャ顔になった話。
「乱数くんよ」
「なんだよ」
「お前兄弟とかいる?」
「はあ? いきなりなに」
「お前地声ひっくいのにあんな声でんの??つかあの性格何??? え、こわいね??? 二重人格だったりする???」
「…俺のラップどこで聴いた」
「いやどこも何もシブヤ中で流れてますが???」
「チッ」
「舌打ちやめてぇ??」
「みんなのアイドル…」
「おいやめろ」
「笑顔と寝顔が可愛いからさ…」
「やめろって言ってんだろ殴るぞ」
「もう殴ってんだよな〜〜〜!!!」
「お前にだけは聴かせたくなかった」と心底嫌そうな顔で言うから「なんでそう言うこと言うの??? 心臓キュッてなったよ????」と泣き真似をする男には乱数の言葉の真意が正しく伝わっていない