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(hpmi)


山田一郎をただのクラスメイトの一人として認識し接していたら山田一郎からどちゃくそに重い感情を向けられるようになった話。
学生時代はそれなりにワルイこともしてたから一般生徒からは避けられることも多くて、出自的にも今自分がしていることを含めても決して普通の生活は送れないと思っていた一郎を初めて普通と同じに引き込んだクラスメイトくんの罪は重い。
普通の学生のように勉強を教えあったり昼食を一緒に食べたりおかずを交換したり放課後遊びに行ったり、そんな当たり前だと思っていたことが一郎からしたら憧れているものでもあって、学生時代の青春というのを与えてくれたクラスメイトくんにめちゃくちゃ感謝してると同時にクソデカ感情を向けている。
一郎からの矢印は「俺の無二の親友」って感じだけど、クラスメイトくんからしたら「クラスが一緒でわりと仲が良かった友人の一人」って認識だからこのすれ違いが後々悲劇を生む。

今でも時々連絡を取り合ってて、というか一郎からは毎日何かしらのメッセージが届くけど、大学生活で忙しい元クラスメイトくんは数時間後に「すまん今気づいた」「おは」の二言だけ送ったりする。でも一郎はそれを見てニコニコ嬉しそうにしてる。元クラスメイトくんと話してる時だけ年相応になる一郎。
元クラスメイトくんからしたらここまで有名になってブクロの顔になって現在進行形でこのブクロのために戦ってる(?)クラスメイトが何故自分に未だにこんな連絡をよこしたり食事に誘ってくるのか分からない。あと彼の弟二人が俺が来る度に感謝するように崇めてくる理由もわからない。こわい。
二郎と三郎に関しては、あの兄に普通の学生時代を送らせてくれて、かつ今でも兄の心の支えとなってくれている元クラスメイトくんに本当に感謝しているし、元クラスメイトくんがいると兄がとても嬉しそうなのでこれからも是非兄の優先順位を第一位にして仲良くして欲しいと思ってる。(なおこの二人は当たり前のように自分達と同じく兄の優先度が一番高いものと思っているので、元クラスメイトくんの心情を知ったら一気に敵意を向けられるし、いかに兄が素晴らしいかを会う度に語り尽くし、何故こんな素晴らしい兄を蔑ろにするのかとネチネチ責めてくる)



おはブクロの一郎のコーナーに届いたメールで「お前のやつも食べたい」って言葉が届いた時に二郎と三郎はいち兄はいつも自分達に食うか?って分けてくれるけど自分が食いたいってねだることはないよなと思ってたし、リスナーも普段の長男ムーブから一郎は訊かれる方で言わないだろうなと思ってたけど、一郎はこれを言った後で「これは言ったことがある」「人が食ってるものって美味そうに見えるよな! ……いや、相手にもよるのか?」と続けたためじろさぶはもちろんリスナーも目が飛び出るくらい驚いたし、唯一このラジオを聴いていた元クラスメイトくんだけがそういやそんなこともあったなと思ってる。一郎の初めて()は大体元クラスメイトくん。



クラスメイトくんが一人暮らしで朝はシリアル、昼は菓子パン、夕飯はコンビニ弁当で済ませてると知った一郎が「俺が作ってきてやろうか?」と弁当を作ってきてくれるようになった話。クラスメイトくんは最初は遠慮したけど一回食べてみたらコンビニ弁当より美味しくて思わず「うま」と呟き、「え、食材費渡すからお願いするわ」とあっさり陥落した。一郎はうま、と呟いてから無言で弁当を食べ進めたクラスメイトくんをじーっと見つめてて、心なしか周囲に花が飛んでた。お金を差し出そうとするクラスメイトくんに「自分の分のついでだし、いらねえよ」と断るけど、周囲の人間は一郎が今まで手作りの弁当を持ってきていないどころか教室で食べることもなかったと知っているので、あの山田一郎が……!と驚いていると同時にクラスメイトくんのことをとんでもねえ奴だと思って見てる。



元クラスメイトくんのことを元TDDのメンバーは全員認識している(一郎の機嫌がやたら良い時は大体元クラスメイトくん絡みだったし、なんなら一郎のスマホの待ち受けが元クラスメイトくんとのツーショだった)なので時々街で見かけると話しかけたりするけど、元クラスメイトくんからしたら何で山田と同じ有名人が俺のこと知ってんの状態。とりあえずヤクザさん話しかけてくんのやめて、ポリ公と一緒にいる時に話しかけてくんの特にやめて、翌日構内で噂になってるんですやめてください。
ちなみに元クラスメイトくんが元チームメイトと会ったことは元クラスメイトくんから聞かなくても一郎は把握してる(色んなところから情報が入ってくる)ので、その夜「何もされなかった?」「大丈夫か?」と心配のメッセージが送られてくる。元クラスメイトくんは翌日起きてからそのメッセージに気づき「いやなんで知ってんの??」と思いつつ「すまん今気づいた」「特に問題はない」「今日も一日がんばれ」と返して終了。そのメッセージが届いた一郎は何もなかったことに安心しつつ、最後に送られてきた一文を見てめちゃくちゃやる気を出す。