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いつか、さ。


「ねぇ、この世界ってつまらないものばかりだよね」




「は?」




「もう飽きちゃった」




「何、言ってんだよ」



いきなり彼女にこんなことを言われて俺は戸惑った





「だから、バイバイ」











過去にそんなことを昔の女に言われたことを思い出した



ふっと、本当に一瞬
あの女の顔が出てきた
きっかけとか何もないのに



次の日そんなことを言い残して女は消えた
元々、両親がいない奴で捜索願いが出るまで時間は掛かったが警察が俺のとこに来た時


俺は、
あ、やっぱな。
って思った


彼女は死んだってことを聞かされた
俺があいつと最後に会った奴らしい



だけど俺にとってはどうでも良い
そんなに長い付き合いでもねーし、思いれも無かった




あ、一つあったな



付き合い初めに俺はあいつに花を上げた
少し珍しい花が手に入ったからきまぐれだ





「これ、やる」




「本当?」



「どーだ、珍しいだろ?」



「うん、そうだね」



「あんま、嬉しそうじゃねーな」



「…だって花なんていっぱいあるし」



「お前、無感動だな」



「よく言われる」



「そんなツマんねーか?」



「んーん。楽しいよ、跡部といると新しい物ばかり見れて」



「…そうか」



少しふっと笑った顔にときめいてたとかは絶対言えねぇ







ってことは俺はあいつに飽きらたってことか?


笑える







いや、笑えねー




俺が女に飽きられるとか
まじでありえねぇ



むかつく
(好きだ)




むかつく
(何で)




むかつく
(どこ行ったんだよ)




むかつく
(会いたい)






「…ちっ」





俺がこの人生思いっきし楽しんで
この世界に飽きたら会いに行ってやるよ


何年後か、もしくは明日かもしんねぇけど、首長くして待っとけ




澪が予想もつかねぇ、新しい物を手土産にして行ってやっから



いつか、さ。







-End-



うわわわわ!!
突発的に書きたくなったから書いてみたら、こうなった(((








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