シャンデラとオムスター
シャンデラが歳上。職場の上司


「アンタ、僕のこと嫌いだよね」

オムスターのアクザムの上司であるシャンデラのローディアは此方をちらりとも見ずに書類と睨めっこしつつアクザムに詰まらなそうにそういった。
アクザムの光が入らないかのような黒い眼は、そんな言葉にも動じず黒いまま、愉快そうに目を細める。

「何言ってんのセンパイ。俺、ちゃんとセンパイ好きですヨ」

アクザムはくけけけと奇妙な笑い声をあげ、自分の座っている机で作業をしているローディアの頭を眺めた。

「どうだか」
「好きですヨー。可愛いコウハイを信じてくれないノ?」
「お前に可愛げなんかあったのか、初耳だ」

ローディアが初めてアクザムを見て言えば、またくけけけ!と大声で笑いだす。
アクザムは座っていた机から降り立ち、ローディアの真横に立ち、「好きだヨ?何で俺のこと信じてくんないのサ」と口元を笑い歪めて不機嫌な声で言ってくる。

「上司をいびるような奴が好きとか笑わせんな。態度で示せ!!」
「態度・・・ネェ・・・」

アクザムはするりとローディアの顎に指先を滑らせ、ゆっくりと顎先を掴み上を向かせて、瞬きもしないまま顔を近付けた。

「え、ちょ、うっ」

鼻先が触れ合いキスをしてしまいそうな距離にローディアは驚きが隠せないのか、眼球が動き回っている。
ローディアの眼鏡がアクザムの鼻に触れ、かしゃんと音を鳴らした時には更に距離は縮められ0に。
「・・・っう、」

思わず閉じた目蓋にぬるりとした感覚が走り、びくりと体は跳ね上がり、反射で少し上がった手は空中を宛てもなく引っ掻く。
目蓋は相変わらずぬるりとした暖かい何かに肌の表面を滑られていた。
次には鼻先、次に耳、首と来て、否応なしにも体は跳ね上がる。
薄らに目を開けると目に入ったのは肌の表面を滑るアクザムの長い舌と割と端正な顔。

「・・・ふ、センパイ・・・少しは抵抗しないと、キス、しちゃうヨ・・・?」
「ふ、ざけ・・・っ何してんだよ!」
「なめ」
「言わんでいい!」

ローディアがアクザムの体を押せば、案外すんなりと離れていき、ローディアは安堵の息を漏らす。
しかし、目の前の愉快そうに笑っている男に怒りを覚えて、アクザムに掴みかかってまた距離は短い。
ローディア本人はその事にはまだ気が付かない。

「お前な!僕は上司だぞ!」
「・・・センパイって・・・凄く馬鹿だよネ」
「また・・・っ!」
「隙あーリ」

ちゅ、と可愛らしいリップ音にまたローディアは固まる。
ローディアの唇のその下に、真新しい柔らかい感触が絡み付いた。

「あんまり隙だらけだト、食べちゃうヨ?」








なんかぐだぐだと・・・
唇の下にちゅーが書きたかっただけなんだがな・・・




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