「ちょっと見ない間にとんでもないことになってましたね」
「その顔やめろィ」
「びっくりですよ。私がちょっと目を離した隙でした」
「なんか今日特に面倒くせェな」
「どういうことですか」
「何が」
「ちゃんと説明してくださいよ吉沢亮さん」
「………」
「………」
「まァそういうことだわな」
「どういうことっすか全然わかんないんで説明してもらっていいっすか」
「ガチギレじゃねェかィ」
「ガチギレもいいとこですよブチギレてんですよ私は」
「吉沢亮をも凌駕する俺に?それとも吉沢亮の顔があってやっと成立する俺の顔?どっちでィ」
「どっちでもねーよその顔をやめろその顔を。………わかりましたからもう十分わかりましたからそのゴミを見る目一旦やめて下さい結構クるんで」
「実写化は逃れられねェ奇跡だっただろうが」
「逃れられない奇跡って何。それ必然って言う奴じゃないんですか」
「じゃあそれで」
「適当ですか。ますますキレちゃうなコレ」
「お前今日本当面倒くせェな」
「あの腐れ天パが小栗旬?ツッコミ眼鏡掛け機が菅田将暉?全自動ゲロ製造機が橋本環奈………?じゃあ私は広瀬すず以外なくないですか?」
「うん」
「痛゛ァァァアアアア!!やめて!!目を突くのはやめてください!!普通頭小突くとかあんでしょなんで目!!つーかうんって言ったじゃないですか!!」
「面倒くさかったんで」
「ひどい………何ですこの仕打ち………ちょっといなかっただけなのに………前作じゃ既に兄とも和解してんのに………」
「いつの話してんでさァ。つーかメタいこと言うんじゃねェや、初見だっているかもしれねェだろ」
「どうせ古参ですよ大丈夫」
「いい加減昔の夢小説サイトのあとがきっぽいやりとりやめろ」
「それこそ作者呼んでこないといけないんで………」
「作者なんていねェし夢の国のネズミの中に人も入ってねェんだよ」
「ごめんなさい」
「わかればいい、腹切れ今」
「ちょっと本当に小刀渡して来るのやめてほしいんですけど………」
「帰るわ」
「ちょっと待っ、最後最後!!最後に確認させてください!!」
「早くしろィ。落語心中始まる」
「じゃああの、いずれにせよ私は広瀬すずだったってことでいいですか」
「うん」
「痛ァァァアアアア!!だからァ!!目を突くのやめて謝るから……っちょ、二本指をこっちに向けな………痛ァァァアア!!!!」

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