「俺には!?俺にその気持ちの少しでも分ける事は出来ねーのかよ!?何をやったってどんなにお前に依存したって助けたって支えたって俺のことは心の片隅にも置いちゃくれねーのかよ!?」

ギチギチギチ、不協和音を奏でるクナイはやがてゆっくりとその音を無くしていった
女は崩れ落ちる
クナイとともに床に落ちる
それをサスケは黙ったまま抱きしめた
ようやく捕まえた
やっと自分を見てくれた

「わたし、には、お兄ちゃんが全てだったの………お兄ちゃんがいない世界なんて、私には無いの。世界がないのと一緒なの。」

「頼む。その世界から抜け出してくれないか?」

そう頼むサスケを見て泣きじゃくった
憎しみをどうにかしてやりてぇんだ、そう言ったナルトの顔が頭を過ぎった




「母さん、そろそろ行くよ。」

「ミカゲ、弁当は?」

「ああ、二、三日帰れないからいいよ。」

「今日は火影の護衛任務じゃないの?」

「先代の付き人するんだ、ミライと二人でな。」

「はたけカカシか。」

「うん。ミライとの任務は久々だから嬉しいよ。」



「ボルト!イタズラやめようよ」

「サスノもやろうぜ」

「ボルト!私のパパに捕まえてもらうんだから!」

「はぁーーそういうのはやめろよな!」

「ダメだったら!」




「ヒマワリちゃん!」

「あ、ミズナちゃん!ミズナちゃんもお墓参り?」

「うん。ほんとはママがくるはずだったんだけど夕刻から任務が突然入っちゃったんだって。だから一人でシスイおじさんのとこきたの。」


150212 [04:35]




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