Your beat too?の若干続きものです。読まなくても大丈夫とは思いますが…。


俺は悩んでいる。
こんなに悩んだのは死んでここの世界に来たときのあの戸惑い悩んだ以来である。

野田がどうすればゆりっぺが振り向くかと相談してきた。俺は100%無理だと言いそうになったが、ここは自覚してもらうためあえて告らせる戦法にした。そんとき‘練習’で野田が俺に告白したわけだ。それで気付いたことがあった。

俺は野田が好きらしい。

赤らめた顔が可愛く、告られたときのトキメキを感じたのはきっと野田だからなんじゃないかと思う。目の前で本を読んでいる大山に目を向ける

「なあ大山」
「どうしたの日向君」

ああ説明不足だろう。俺と大山はルームメイトである。時々大山が藤巻をこの部屋に呼ぶときがあり、俺が空気を読んで藤巻のルームメイト野田の部屋に行ったり、校長室で一晩過ごす。大山も俺を気遣ってしょっちゅう藤巻を呼ぶことはないがな。おおっと大藤夫婦についてはここまでだ。本題に戻そう。

「試しに俺に告ってよ」
「藤巻君が嫉妬するかもよ?」
「そんときはそんときだ、大山ならなんとか出来るだろ」
「まあ嫉妬する藤巻君も可愛いよね、え、何告白すればいいの?」
「ああ悪いな」
「日向君好きだよ」


………ときめかん。


「……ああ、ありがとう」
「それはなんのありがとう?言っとくけど藤巻君は渡さないよ?」
「バーローお前ら夫婦を離そうとする奴らなんていねーよ」
「……日向君どうしたの、なんかあったの?」
「……俺さ、野田が好きらしいんだ」
「うん、知ってる。…らしいってそんな確信ないみたいなことを…」
「ああ知ってたのかなら話が早……くねぇよ!!!!!なんでお前が知ってるんだよ!!らしいってのは俺がさっき自覚したばかりだぜ!!」
「だって日向君野田君のことばっか見てるじゃん。野田君のこと人一倍気にしてるじゃん。え、気付いてなかった?」
「俺、前大山に『俺はノーマルだぁぁぁ』って言ったよな」
「あのとき心底笑ってたよ」
「お前……」

大山は見た目と違い大分発言力が半端ない。そして黒い。

「で、野田君が好きって今頃気付いた日向君は何をしたいの?」
「野田にさ、今ゆりっぺがどうしたら振り向くかっていう相談を聞いてやってんだけどさ」
「あー200%無理だね」
「200…って…。それで無理って自分で自覚してほしかったから告白しろよと推奨したわけだ」
「日向君も黒いね…」
「大山は黒すぎだ。そして黒くない。野田のためだ。あんな振り向きもしないゆりっぺにずっとアピールするんたぜ?可哀相だろうが…で、告白の練習を持ち掛けて」
「告白されたと」
「うん」
「で、どうしたの」
「俺が今日は帰れっていっちゃった。また明日にしよう。みたいな」
「ああ、で今に至るわけだね」
「そゆこと★で、俺明日何すればいいのかなって…と、いうか野田は俺に振り向くことはしないだろ?」
「さあどうかな?」
「……それ、どうゆう意味だよ」
「ふふっ、じゃあさ明日ねひそひそ…」
「ふむふむ……は?何言ってんだよ!!!!???」
「やってみてよ」
「やだよ!!!!つか絶対しないだろ!!!!」
「いいからいいから…ね?」


こいつの作戦は酷いものだ。あんなこと絶対しない、なんだ大山は俺に諦めろと言いたいのか?

「野田君アホだし」

ああもう意味わからん。大山の思考が全くわからん。大山、少しお前の脳内を見せてくれ、そしてその考えがどこから出てるか教えてくれ。

「ああそうだ明日藤巻君呼んであるからね……そのときにでも」

タイミング良すぎるだろ。小説だからかそうなのか。

「お、おう」

こうして睡眠に入った。


――――
――
起きて校長室へ行くとみんながいた。
野田を見つけたのでとりあえず藤巻が俺の部屋にいくから今日そっちいくわと伝える。いつものように野田はああと答えた。




続け!











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