・・・俺はこの人を守らなければならない 高校生の時に謎の組織に雇われた殺し屋を演じていた。常に黒い皮の手袋を着用、 昼休みに屋上へ上がり(俺の好きな娘が屋上で弁当食べるのを知ってたから) その娘のすぐとなりで、あくまでも相手に気づいてないふりで携帯を取り出し 「この時間帯は電話しないで下さいっていったじゃないですか」 「ええ、わかってます。今日中にヤるから大丈夫ですよ」 「またですか・・・?まぁ、金さえ払ってもらえば結構なんですがね。で、次は誰です?」 とか一通り言った後、体を震わせながら「クックック・・・」と薄ら笑いを浮かべてた。 なぜかそこでその女子が俺の行動に興味を持ったらしく、「ねぇねぇ、今誰と喋ってたの?」って 聞いてきたから俺は思わず調子に乗って「言えないよ・・・言ったら君を消さなきゃならない」 と言っておいた。相手は全く理解できなかったようで、ハァ?みたいな顔をしてた。 そこで俺は相手の顔をじっと見つめたあと、決意したように携帯で架空の番号に電話をかけた。 「・・・もしもし。すいませんが、さっきの話、無かったことにしてください」 「ええ、金もいりません。もちろん警察に言うつもりもありません」 「死ねない理由が出来たんですよ・・・俺はこの人を守らなければならない」 と言って電話を切った。自分ではカッコいいと思っていたが、なぜかそれ以来いじめられる様になった。 |