最終戦士 高校時代の級友Aが中二病だった。 休日に地下鉄入り口付近でAを見かけたので「おはよーおでかけ?」的な事を 言いつつ近寄ったら、「ひっ!!」って叫んで逃げられた。 何か悪い事をしてしまったのなら謝ろうと翌日学校でまた話しかけた。 私「昨日はどうしたの?私何か悪い事した?」 A「ごめんなさい。でも話しても信じて貰えないと思う…」 私「??よく解らないんだけど…」 A「あのね…私実は…天使に選ばれた 最 終 戦 士 なの…」 Aの話を要約すると。 突然天使がAに「貴女は地球を守る最終戦士の1人である」と告げたので その日以来Aは最終戦士となった。 他にも戦士が数名居て1人に1人天使が付き、関わってはいけない人間と会うと 「今すぐ立ち去れ」と指示を出す。 昨日私から逃げたのは、私の背後に最終戦士を狙う刺客がいたからだそうだ。 私「で、他の最終戦士とやらとは会ったりできるの?」 A「まだ直接会った事は無いんだけど。近くに居るって天使が」 私「全世界に散らばってる訳じゃないんだ?」 A「うんとね。清田と平岸と真栄と月寒と藻岩(全て札幌の高校名)に1人づつ」 私「へー随分近場ばっかりだね。じゃあ頑張って」 A「あ、また変な態度取る時があるかもしれないけど、それは刺客が」 私「あーもー気にしないでいいよ」 卒業後の事は一切知らないけど、今も最終戦士として 地球(というか札幌市内の南方面ばっかり)を守っているかもしれない。 |