お父さん?


ここはどこだろう深い深い
森の中。
大きな木に囲まれている。



あっ、私この場所しってる。




なんで私がこんな所にいるのか。







それはエルヴィンさんとの
握手を交わした後
物凄いめまいととてつもない頭痛に襲われた。




立っているのもやっとで
しゃがみこめばいくつもの影が
私へと重なってくる。




「…!…っ!」



誰かが叫んでる。
それはわかるのに私の耳は声を拾ってはくれなかった。



リヴァイさんの驚いた表情を横目に



そのまま意識をうしなった。






「ここ…どこだっけ?」



なんじゃ…覚えとらんのか?




どこからか聞こえる声は
この場所と同じでどこか懐かしい気がする。




「うん、最近物忘れ激しくて。」


…そうか。




なんだろう。
声だけで呆れられたのがわかるよ。





「それで、貴方はだれ?」



どこかできいたことのある声なのは
間違いない…もしかして…









「お父さん…。」






違うわ。
覚えておらぬのならそれで良い。




あれ、外しちまったぜ。
でもそっくりな気がしたんだけどな…



聞いておるのか?


「え!?あ、なに?」



はぁ…まあ、良いわ。
そろそろお主に返す日が来たのを
伝えに来ただけじゃ
そろそろ向こうにかえらんと心配しとる者がおるみたいじゃからの。










「は?え、ちょ!待ってよ!」



そういった瞬間光が私を包み込み私はまた意識を失った。




目を覚ましたときは
心配している顔のエルドさんとエルヴィンさん
心配してくれてる?って顔してるリヴァイさん
相変わらず鼻息荒いハンジさんが私を覗きこんでいた。




そレに驚いたのは言うまでもない

 

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